よみがえる鳥の歌(下) の商品レビュー
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壮大。800ページあり辛い描写も多いのに読む手を止められない。第一次大戦と1970年代のコントラストが戦争体験者の祖父母と自分とも重なる。スティーブンの人生は壮絶だったけれども、命を繋げたことが良かった。愛を知らない孤独な男でありながら実は愛に溢れた人。個人的にはジャンヌの生き方に涙が出る。妹のように行動できなかった姉。好きな人から愛されないことを受け入れること。でも気高い。時間を割いて読んで良かった。
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【G1000/4冊目下巻】下巻までなんとか読み切ったというのが正直なところ。広げられた風呂敷は無事畳まれたとは思うが、そこまでの戦争描写はさすがに冗長さを感じる。作者としては下巻中盤辺りから徐々徐々に語られる戦争の記憶を通じ、現在(と言っても1978年であるが)へと繋がっていない...
【G1000/4冊目下巻】下巻までなんとか読み切ったというのが正直なところ。広げられた風呂敷は無事畳まれたとは思うが、そこまでの戦争描写はさすがに冗長さを感じる。作者としては下巻中盤辺りから徐々徐々に語られる戦争の記憶を通じ、現在(と言っても1978年であるが)へと繋がっていないはずの血を繋いでいくことになる。最後の第七部でのジョンの誕生。私にはエリザベスのそこまでジョンに思い入れるだけの気持ちが理解できなかった。作者の独り善がりな部分が見えてしまったのが残念に思うが引き込まれれるだけの筆力もあった。
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第一次世界大戦の描写には圧倒される。でも現代(と言っても1978年だけど)の話しが描かれている部分はわたし的には余分だったな。訳者あとがきにあるように「現代の安直で軽い風潮を苦悩に満ちたかつてのひとつの時代に対比させようとする作者の意図かも」と思えば、まあ納得できなくもないけれど...
第一次世界大戦の描写には圧倒される。でも現代(と言っても1978年だけど)の話しが描かれている部分はわたし的には余分だったな。訳者あとがきにあるように「現代の安直で軽い風潮を苦悩に満ちたかつてのひとつの時代に対比させようとする作者の意図かも」と思えば、まあ納得できなくもないけれども。
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