ローマ人の物語(4) の商品レビュー
ハンニバルの武勇伝が満載。 凄い武将だったのね。 アルプス超えてローマに攻めるなんて 当時の人も度肝を抜かれたでしょう。 収集した情報を分析して実行することに 長けていたのだろう。 それと人を惹きつけるカリスマ性みたいなものも 兼ね備えていたはずだ。 今作でハンニバルのライバル...
ハンニバルの武勇伝が満載。 凄い武将だったのね。 アルプス超えてローマに攻めるなんて 当時の人も度肝を抜かれたでしょう。 収集した情報を分析して実行することに 長けていたのだろう。 それと人を惹きつけるカリスマ性みたいなものも 兼ね備えていたはずだ。 今作でハンニバルのライバル、 ローマのスキピオという武将のことを知れた。 あとアルキメデスがこの時代の人で シラクサという国の人だったのもわかった。
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読了。 ハンニバル、スキピオ、天才たちがあふれる第二次ポエニ戦役。塩野七生はいう。天才とは新事実を生み出すものではなく、誰も気が付かなった旧事実の重要性に気が付くものをいう。マジで天才だ。 でも私が好きなのはマルケルス!エースだね! 戦争をしながら常に兵力増強を考えている両国の...
読了。 ハンニバル、スキピオ、天才たちがあふれる第二次ポエニ戦役。塩野七生はいう。天才とは新事実を生み出すものではなく、誰も気が付かなった旧事実の重要性に気が付くものをいう。マジで天才だ。 でも私が好きなのはマルケルス!エースだね! 戦争をしながら常に兵力増強を考えている両国の、戦闘と懐柔の重なりが面白い。 戦争の持続性、というと物騒極まりないが、統治ありきの戦いである。 次巻、ポエニ戦役最終章。結末は誰しもが知っているけれど、塩野七生の語りが楽しみすぎてワクワクしています。
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この巻になってはじめて、この物語が歴史書ではなく歴史小説であることが理解できた。 それは登場人物のセリフが出てきたからだけではなく、前3巻と比較してやや物語調で書かれているからだろう。あるいは、単に塩野氏の文体に慣れたからだけなのかもしれない。 本巻を読むと、カルタゴはハンニ...
この巻になってはじめて、この物語が歴史書ではなく歴史小説であることが理解できた。 それは登場人物のセリフが出てきたからだけではなく、前3巻と比較してやや物語調で書かれているからだろう。あるいは、単に塩野氏の文体に慣れたからだけなのかもしれない。 本巻を読むと、カルタゴはハンニバルのみが突出しており、他の武将は総じて凡庸のようなイメージを持つが、決してそうではないだろう。
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ハンニバル、ついにイタリアへ。 緊張感あり、ローマがどうなっていくのか ワクワクしながら読めた。 後世に生きる私たちは結果を知っているけど、 それでも面白い。 歴史の教科書だけでは面白みも感じられないけど、 こうやって読んでいくと古代ローマへタイムスリップしたような感じがする。
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登場人物たちのセリフはひとつもない。 だけど彼らの心境が素直に伝わってくる。 ポエニ戦役の予備知識を、今まで持ってなかった自分に感謝したくなるくらいに、 ハンニバルの知略と戦術は読み応え充分!
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素朴に世界が違うというか、広さが違う。これは中国にも言えることですが。 その意味で、地理という条件が与える影響というのは、想像以上に大きいんでしょう。 2000年以上も前でこれだけの「面」で歴史が展開するのですから。
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上巻では海戦に不慣れなローマが、強大な海軍を持つカルタゴに勝利した。 その戦で父を喪ったハンニバルが、たった一人で陸戦を得意とするローマを相手に陸戦で圧倒的な強さを見せる。 本来戦争というのはたった一人の力で勝敗が決まるものではないはずだ。 けれど、時たま歴史に戦の天才があらわれる。 アレクサンダー大王しかり、彼を師と仰いだ(かどうかは知らないが)ハンニバルしかり。 地形を調べ、相手を調べ、情報の重要性を知っていたハンニバルの強さは、ローマの想像を絶するもので、ローマが取り得る戦法としては「負けない戦いをする」ことのみ。 ハンニバルが残念なのは、故国がカルタゴということだ。 負ければ断罪するくせに、積極的にハンニバルを支援しようとはしない。 ハンニバルが圧勝した好機を有効にローマ対策に使えない。 20代で大国の将軍になり、31歳で象を率いてアルプスを越えたハンニバルが、決定的に勝ちきれなかったのはしぶといローマの戦いぶりもあるが、カルタゴの無策・人材不足にうものが大きいと思う。 そしてハンニバルがイタリア半島でローマ殲滅のために連戦している間に、今度は次世代の天才、スキピオがローマで頭角を現す。…ところまで。 ハンニバルの冷静でストイックなこと。 人生の楽しかるべき20代後半から40歳までを戦場で過ごす。 父を斃したローマを滅ぼすために。 実際のところハンニバルが何をどう考えていたかなんて、記録に残っていないのだからわからないけど、彼の行動とその裏にある計算高さに魅せられる。 これは、人気があるのも頷けますね。 しかし下巻は悪い予感しかしない。
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今巻は第二次ポエニ戦役の物語。カルタゴの名将ハンニバルがアルプスを越えてイタリアに侵攻。稀代の名将相手に、ローマ大ピンチ! ローマ側は「イタリアの盾」ファビウス、「イタリアの剣」マルケルスなどが活躍、そして若き知将スキピオが登場。歴史上のことなので結果は分かっているんだけど、ハン...
今巻は第二次ポエニ戦役の物語。カルタゴの名将ハンニバルがアルプスを越えてイタリアに侵攻。稀代の名将相手に、ローマ大ピンチ! ローマ側は「イタリアの盾」ファビウス、「イタリアの剣」マルケルスなどが活躍、そして若き知将スキピオが登場。歴史上のことなので結果は分かっているんだけど、ハンニバルが強くてハラハラした。あと、数学で有名なアルキメデスも出てきた。この時代の人だったのか。
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ハンニバル、縦横無尽で天下無双の巻。ローマ建国以来、最大の危機がハンニバルによってもたらされる。紀元前の時代において、アルプス山脈を越えてイタリアに進出したハンニバルの勇気と、彼の戦略の妙、カルタゴ軍の強さが際立つエピソードばかり。 第二次ポエニ戦役は歴史の教科書ではせいぜい2行ぐらいだと思う。当たり前だが、十年以上、戦争していれば2行で収まらないほどのドラマや知略、策謀があるわけで、それを存分に楽しめる。 終盤、ハンニバルが陥落させたローマの諸都市が増えた時点で、既にハンニバル軍の脆さが垣間見えてくる。ハンニバル以外、まともに指揮が執れる人材が見当たらないというのが盲点であり致命的な点。古今東西、どんな組織でも適材が適所に就くこと、そのために必要な人材を確保するということがどれほど重要か、つくづく感じさせる。 終盤では、ハンニバルに対抗するローマの人材として、そしてハンニバルの戦略を敵方ながら習得し継承した「ハンニバルの弟子」スキピオも登場。次巻がいよいよ楽しみな状態でこの巻は終了。 ハンニバルの電光石火、知略を尽くした戦い方に賛否はあるかもしれないが、物量で押すだけだったローマ軍が考え方を改めるきっかけにもなったのだろう。
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内容 : ローマを相手に思わぬ敗北を喫した大国カルタゴで、一人の青年が復讐を誓った。 その名はハンニバル。スペインから象と大軍を率いてアルプスを越え、彼はイタリアに攻め込んだ。 トレッビア、カンネ…知略と戦術を駆使し、次々と戦場で勝利を収める。 一方、建国以来最大の危機に見舞われ...
内容 : ローマを相手に思わぬ敗北を喫した大国カルタゴで、一人の青年が復讐を誓った。 その名はハンニバル。スペインから象と大軍を率いてアルプスを越え、彼はイタリアに攻め込んだ。 トレッビア、カンネ…知略と戦術を駆使し、次々と戦場で勝利を収める。 一方、建国以来最大の危機に見舞われたローマは、元老院議員でもない若者スキピオに命運を託した ― 冷徹な筆致が冴える大戦記。 著者 : 1937年東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業。 「ルネサンスの女たち」でデビュー、70年以降イタリア在住。 著書に「海の都の物語」「わが友マキアヴェッリ」など。
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