ビジネスの倫理学 の商品レビュー

梅津光弘(著者),加藤尚武,立花隆

2021/09/27

企業倫理はコンプライアンスハウツー本のようなビジネス本ばかりで、応用倫理の中でも定型的な実践によりすぎている分野だと思っていたが、本書ではアリストテレスやカントなど、倫理学の基礎からビジネス倫理につなげていく形でしっかりと倫理学的な基礎づけを持つ企業倫理が記されていた。
このような形で学としての企業倫理が論じられているのは新鮮だったが、倫理の基礎づけと後半の制度面に関する議論が頭の中で結びつかず、もっと深く知りたいと感じた。
入門書なのでページ数が限られているということもあろうが、これに学としての企業倫理に踏み込むための文献紹介がついていればより良かっただろうと感じた

2016/02/10

企業倫理に関する本はさほど多くないと思われるので，貴重な一冊。もう少し，筆者の主張があると，より読みごたえを感じたような気はするが，どちらが善か悪かを判断するのは読者に委ねている，ということなのかもしれない。

2015/04/21

企業倫理の入門書。アリストテレスの徳倫理に強く興味を惹かれた。少しずつでいいから、その手の本も読んでみることにする

2014/10/10

ちょうど、前の本が読み終わったところに、予約本が届いたと連絡があり、読み始めました。レビューでは、読み易そうな事が書いてありましたが、倫理については、初めて読みます。

2012/07/08

企業倫理の授業の教科書。
前半の理論部分は非常に分かりやすく、体系的で面白かった。
後半はケースメソッドや制度論など。こちらは普通。

2011/05/30

大学院の職業倫理の授業の時に興味をもって購入。

「経営者」・「幹部の方」・「管理職」・「人事部」の方は
特におすすめ。

この本は１回読んだから「はい、終わり」って言う本ではない。
何度も何度も読み直す本。

ビジネス倫理の本に興味を持つようになった自分は
少しは大人に近づけた気がする。

2009/10/04

量が少なめだけども、内容が濃かった。
カントなどといった学者の理論もわかりやすくかかれている。
また、第三部の実践としてのビジネス倫理は学生4人のディスカッションも織り込まれている。特に地域社会の倫理が興味深かった。昔ながらの商店街の中に自分が大手スーパーの経営者だったら進出するか否かというもの。