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マイルスからはじめるJAZZ入門 の商品レビュー

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2022/03/22

・以前、一度読んだのだけど、改めて読み直した。 ・仮に時間の問題がクリアできても、まず金が足らないし、そもそも作品を取り扱ってる店が自分の生活範囲になかったりで、こういう本で紹介されてる作品のほとんどに触れることは出来なかった……今までは。 ・今はサブスクとかを駆使すれば、ほとん...

・以前、一度読んだのだけど、改めて読み直した。 ・仮に時間の問題がクリアできても、まず金が足らないし、そもそも作品を取り扱ってる店が自分の生活範囲になかったりで、こういう本で紹介されてる作品のほとんどに触れることは出来なかった……今までは。 ・今はサブスクとかを駆使すれば、ほとんどの問題はクリアできてしまう。実際、この本で紹介されてるアルバムもほとんどSpotifyに入ってて、解説読みながら聴くことが出来た。レコードガイドとサブスクの組み合わせは最強だ。 ・本書については、マイルスという縦軸を置いて、それにいろいろな横軸を通して解説してくれる。とても分かりやすい。 ・で、いろいろ聴いてみて、やっぱりマイルスは最高。僕の好みで言えばエレクトリックを導入する前辺りが好き。イチオシは『FOUR&MORE』。

Posted byブクログ

2012/05/17

いい本っていうのはテーマがしっかりしてて、筆者がそのテーマをちゃんと自分なりに理解、消化し、テーマに沿って一貫性を持ってストーリーが紡がれてるよね。 小説みたいな創作ならそれも比較的やりやすいだろうけど、対象が事実となればその難しさは飛躍的にアップする。 ましてやジャズとなればな...

いい本っていうのはテーマがしっかりしてて、筆者がそのテーマをちゃんと自分なりに理解、消化し、テーマに沿って一貫性を持ってストーリーが紡がれてるよね。 小説みたいな創作ならそれも比較的やりやすいだろうけど、対象が事実となればその難しさは飛躍的にアップする。 ましてやジャズとなればなおさらだ。 なにしろ、本当にあったかどうかもわからない事実と、意図したかどうかもわからない意図と意味を、何千という難解な演奏の中から見つけ出し、成し遂げられたかどうかもわからないストーリーを紡ぎだした上で、一貫性を持ちつつ豊かで的確な表現で著さないといけない。 それをこの本はやっていると思う。 じゃぁこの本のテーマはなんなんだ?、と言うと、 チャーリー・パーカーが開けてしまったジャズという名のパンドラの箱から最後に飛び出した希望を探しに、ギル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンス、キャノンボール・アダレイ、トニー・ウィリアムス、ウェイン・ショーターといった家来を引き連れて、天才の一瞬の閃きや、コードの順列組合せの限界や、ロックという敵をやっつけてきたマイルス・デイビスの長い旅がジャズなんだ。 ということなんだと思う。なんかカッコいいこと言ってんな、オレ。w まぁそれはともかく、マイルスがわかればジャズがわかる、という文脈は使い古されていてよく目にするし、そんな文脈に沿ってジャズを聴いたこともあるけど、正直よくわからんかった。そもそもマイルス自体が難しいからね。 つまり、マイルスがわかればジャズがわかる、っていう言い方は、難しいものがわかれば難しいものがわかる、っていう当たり前だろう!ということを言っていただけだったんだ。(笑) でもこの本を読んで少しわかった気がするよ。 いろいろと理解を助けるための示唆に富む文章が散りばめられているからね。例えば、 マイルスの音楽は聴衆に集中力を要求する。しかしその見返りは保障されている。貪欲に底なしの快楽を追求するのがジャズファンだとすれば、気軽にそこそこの楽しみで満足しうるのがフュージョンファンなのである。 そうか、だからオレにはジャズがまだあんまりわからないんだろうなぁ。 惜しむらくは、もう少し個々の楽曲の解説が欲しいね。

Posted byブクログ