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京成電鉄・新京成電鉄・北総開発鉄道・住宅・都市整備公団 の商品レビュー

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2011/07/16

物理化学の講義でシュレディンガーの波動方程式で挫折した者の一人です。森見さんの本の感覚が好きですが、何故だかこの本にはついていけませんでした。私が年をとりすぎたのか、シュレディンガーのトラウマなのか。私は分子動力学でお茶を濁して社会に出ました。最後まで理解できなかったけど、卒業は...

物理化学の講義でシュレディンガーの波動方程式で挫折した者の一人です。森見さんの本の感覚が好きですが、何故だかこの本にはついていけませんでした。私が年をとりすぎたのか、シュレディンガーのトラウマなのか。私は分子動力学でお茶を濁して社会に出ました。最後まで理解できなかったけど、卒業は出来ちゃいました。この本の登場人物には、あそこまで自暴自棄にならなくてもと言ってあげたい気がします。きっと著者も同類かと。ねえ、森見さん。

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2011/07/16

「四畳半王国」に君臨する阿呆神の下、学生の町・京都を舞台に繰り広げられる支離滅裂なる物語の数々。神の手の内なる細部に宿るのは妄想世界の住人たちで、貧乏な上に何ひとつ世の中の役に立つことなく、女にももてず、カビ臭い四畳半に安住するものばかりだ。 万城目学さんと共に「京都学派」の双璧...

「四畳半王国」に君臨する阿呆神の下、学生の町・京都を舞台に繰り広げられる支離滅裂なる物語の数々。神の手の内なる細部に宿るのは妄想世界の住人たちで、貧乏な上に何ひとつ世の中の役に立つことなく、女にももてず、カビ臭い四畳半に安住するものばかりだ。 万城目学さんと共に「京都学派」の双璧である森見先生の今回の作品は、氏のダーク・サイドの面を強調した阿呆な物語。連続する7つの物語は、哲学の道の奥、「法然院ハイツ」にて発生した阿呆神を奉ずる四畳半信者の登場から語り起こされる。初めは茫として霞の如く、いまひとつ把握できない氏の世界観であるが、次々に展開される物語の進展と共に、次第に全容がつかめてくるようだ。

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2011/07/19

森見んってば、ちゃんとお嫁さんももらえたし、「ペンギン・ハイウェイ」では日本SF大賞を獲得、私的には本屋大賞の一押し!とも思っているのに、どうして男汁の四畳半世界に戻りたがるのか・・??(#^.^#) きっと、湿った万年布団みたいに妙な心地よさがあるんでしょうね。四畳半周辺の短編...

森見んってば、ちゃんとお嫁さんももらえたし、「ペンギン・ハイウェイ」では日本SF大賞を獲得、私的には本屋大賞の一押し!とも思っているのに、どうして男汁の四畳半世界に戻りたがるのか・・??(#^.^#) きっと、湿った万年布団みたいに妙な心地よさがあるんでしょうね。四畳半周辺の短編集なのだけど、「グッド・バイ」が特によかった。もちろん、太宰治の遺作を下敷きにしたもので、大学の“友だち”や“恋人”に別れを告げて京都から去る若き日の森見ん、という設定。「新釈 走れメロス」を思わせるぶっ飛んだ可笑しみと苦みを持つなんともいえぬ怪作でした。本来ならば、非常に哀しい話とも言えるのに、ふふっと笑えてしまったのは、森見んがご自分の学生時代をあれはあれでよかった・・(#^.^#) と思われているからでは??今回も詭弁論部が登場。うん、この部活動、好きだなぁ。

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