人民の戦争・人民の軍隊 の商品レビュー
インドシナ戦争でフランス軍と戦って勝利した、ヴェトナム軍の将軍が書いた本。武器も何もないゲリラが圧倒的に優勢な近代軍をどうやって打ち破ったかと。所謂サヨク用語全開なのでかなり読みにくいが、途中からだんだん面白くなってくる。
Posted by
【人民の戦争・人民の軍隊 ヴェトナム人民軍の戦略・戦術】 ヴォー・グエン・ザップ著、眞保潤一郎/三宅蕗子訳、中央公論社、2002年 平成の最後に読んだ本がこちら。 「赤いナポレオン」と呼ばれた20世紀の名将が書いた太平洋戦争終了からベトナム戦争直前までのヴェトナム人民軍の軌跡。...
【人民の戦争・人民の軍隊 ヴェトナム人民軍の戦略・戦術】 ヴォー・グエン・ザップ著、眞保潤一郎/三宅蕗子訳、中央公論社、2002年 平成の最後に読んだ本がこちら。 「赤いナポレオン」と呼ばれた20世紀の名将が書いた太平洋戦争終了からベトナム戦争直前までのヴェトナム人民軍の軌跡。 特に、圧倒的な近代兵器を持ったフランス軍をディエン・ビエン・フーの戦いで破る様は圧巻で、そして、この武将こそがヴェトナム戦争もアメリカを敗戦に至らしめた張本人。 南ベトナム軍(アメリカ軍)200万人対北ベトナム軍120万人という圧倒的な数的不利をひっくり返したベトナム戦争も、この本を北ベトナムの兵士というか人々が熱心に読んで教化されていったのだと思うと、改めて、現代の名将なのだと思う。 最近読んだ宮城谷昌光の「楽毅」(中国の戦国時代の名将)を思い出した。どちらの名将も「孫氏の兵法」に精通していた。 ゲリラ戦の要諦を 「武装宣伝を行うこと、軍事行動より政治活動に、戦闘より宣伝により注意を払うこと」 と書いているのが印象的。 もしもゲリラ戦に携わることがあれば(ないけれど)、再読したい。 #ゆたか読書
Posted by
ベトナムのヴォー・グエン・ザップ将軍が先月102歳で亡くなったというニュースが出て驚いた。まだ生きていたとは。そこで以前買ったまま未読だった将軍の本を引っ張り出して読んだ。 ベトナム軍を建設していった様子がやや抽象的ながらしっかり書かれていて、さすが将軍重みが違う。繰り返し述...
ベトナムのヴォー・グエン・ザップ将軍が先月102歳で亡くなったというニュースが出て驚いた。まだ生きていたとは。そこで以前買ったまま未読だった将軍の本を引っ張り出して読んだ。 ベトナム軍を建設していった様子がやや抽象的ながらしっかり書かれていて、さすが将軍重みが違う。繰り返し述べているのが、党が軍を指導するから強い軍隊なのだという点。単に党の宣伝というふうには思えない、強い組織にするための最重要ポイントだったのだろう。 人柄は全く知らないけど、たぶんすばらしい人と思う。そう思わせる重みのある文章。
Posted by
前半のイデオロギー色が強い記述はやや退屈。遊撃理論の方がわかりやすい。後半、ディエンビエンフーの戦いは、ベトナム戦争前史として興味深い。
Posted by
・強ければかわし、弱ければ攻める。 ・敵兵力を分散させ、こちらは自在に兵力集中を行う。 ・ディエン・ビエン・フー ・ゲリラ戦から機動戦へ ・民族解放と農地解放
Posted by
- 1