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ポルノと検閲 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2011/02/14

80年代にアメリカで出版された本を2002年に翻訳したもの。 フェミニズム運動の進展によって女性の立場がさまざまになり、運動の共通目標を立てづらくなった。そのときに出てきたのが反ポルノ運動で、ポルノは男性の本性的な攻撃性や女性に服従を強いる社会構造に社会を導くものであるとして、...

80年代にアメリカで出版された本を2002年に翻訳したもの。 フェミニズム運動の進展によって女性の立場がさまざまになり、運動の共通目標を立てづらくなった。そのときに出てきたのが反ポルノ運動で、ポルノは男性の本性的な攻撃性や女性に服従を強いる社会構造に社会を導くものであるとして、ポルノ排除を訴えた。本書は、その反ポルノ運動を批判したもの。 ポルノを排除するための論理が、結局は、女性を縛りつける旧来の性道徳を温存し、右翼などに利用されるだけだなどの主張はもっともだと思う。 しかし、80年代のアメリカの、かなり時事的な内容で、時代背景の説明がないと理解できない部分も多かった。また、元々の文章が悪いのか、直訳調の翻訳が悪いのかわからないが、文章も決してわかりやすいものではなく、意味を取るのに困難を感じた。

Posted byブクログ

2010/06/19

[ 内容 ] ポルノとは何か? 「猥褻」「女性を物化する男性の性欲の象徴」「性暴力の温床」として性表現の規制と検閲が声高に唱えられることが、かえって女性の自由を奪い、従属的な女性という旧来の役割を要請してしまう問題性を、フェミニストたちみずからが鋭く照射する。 [ 目次 ] 第...

[ 内容 ] ポルノとは何か? 「猥褻」「女性を物化する男性の性欲の象徴」「性暴力の温床」として性表現の規制と検閲が声高に唱えられることが、かえって女性の自由を奪い、従属的な女性という旧来の役割を要請してしまう問題性を、フェミニストたちみずからが鋭く照射する。 [ 目次 ] 第1章 抑圧か転換か―反ポルノグラフィ・ムーヴメントのポリティクス 第2章 私たちのあいだで、私たちに敵対して 第3章 年表ポルノ論争史―フェミニズムにおけるセクシュアリティ、メディア、暴力問題 第4章 ポルノグラフィと快楽 第5章 ポルノグラフィとフェミニストの想像力―ローリング・ストーンズにやられちゃった、でもどう感じてるか、よくわかんない 第6章 セックスに関するいくつかの前提 第7章 フェミニズム、モラリズム、ポルノグラフィ 第8章 フェミニズムの名のもとでの検閲 第9章 偽りの約束―フェミニスト反ポルノ立法 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ