原万葉葬られた古代史 の商品レビュー
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万葉集は持統天皇が天皇制を確立した際に編纂された。持統天皇は日本史の中でも特筆すべき女帝として権力を恣いままにした。「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」という有名な歌は春夏秋(白)冬(香具山=北)を含み、全国を統一する宣言!?そして柿本人麻呂はその女帝によって失脚させられ、謎の死を遂げる。そして万葉集はその持統天皇の流血の責任を無視した、日本の成り立ちの演劇! 額田王が「紫野ゆき標野ゆき~」を読んだ背景は実際には戯れの席だった?歌の背景にある本当の意味を推測しながら、歴史を推理。梅原猛の「水底の歌」を思わせる展開でしたが、少し強引で無理は感じざるを得ません。昭和天皇の戦争責任への無責任さに言及する部分もあり、天皇家の歴史を通し、その本質を語ろうとしているように思います。
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