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からだを読む の商品レビュー

3.7

19件のお客様レビュー

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2012/10/11

養老さんの本は、学術的なんだけども分かっていることだけをつらつらと述べるわけではなく、分かってないことは分かってない、少なくとも自分は知らないということを正直に書いてくれているので自分には非常に面白く読める。 解剖の教科書にも同じようなことが書いてあるかもしれないが、そこには判...

養老さんの本は、学術的なんだけども分かっていることだけをつらつらと述べるわけではなく、分かってないことは分かってない、少なくとも自分は知らないということを正直に書いてくれているので自分には非常に面白く読める。 解剖の教科書にも同じようなことが書いてあるかもしれないが、そこには判明していることしか書いていない。これこれがこうだからさあ覚えろ、という内容だけ。 まあ、教科書だからそういうスタンスじゃないと成り立たないんだけども、はっきり言ってつまらないし、ほんとに確実に合ってるんだな!と思うときもある。実際、人間の体に絶対なんて無いわけだし。 だから、大腸と小腸の違いは結腸ヒモが三本合って腹膜垂がついてるのが大腸だとか、教科書的にどんどん羅列されるより、時間がかかっても養老さんの本を読んでいる方が身につくと思う。 からだの仕組みはこうなっているけれども、なぜこうなる必要があったのだろうか、と読者も一緒に考えさせてくれる、想像力の大切さを分からせてくれる本。

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2013/08/09

解剖学が専門の養老孟司氏が、口〜肛門までの消化器官を解説した本。 病気になれば別だが、自分の体であるにも関わらず普段は全く意識しない体の内部。 それを新書レベルでわかりやすく解説されています。 読んでみて、初めて知った事実も多く面白かったです。 現代医学では、こういう構造になって...

解剖学が専門の養老孟司氏が、口〜肛門までの消化器官を解説した本。 病気になれば別だが、自分の体であるにも関わらず普段は全く意識しない体の内部。 それを新書レベルでわかりやすく解説されています。 読んでみて、初めて知った事実も多く面白かったです。 現代医学では、こういう構造になっているということはわかっても、どうしてそうなっているかは意外とわかっていないものなんですね。 時々つぶやきのように入る、養老節のコメントも必見です。

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2012/09/17

学校で習うレベルで消化器官について復習。全部まとめてくれた本を探していたのでピッタリの内容でした。丁寧な解説と図を用いてすごく分かりやすいのです。また、同時に話の進め方も秀逸でどんどん引き込まれました。著者自身の考察も興味深くかつ鋭いです。ずっと手元に置いておきたい一冊。

Posted byブクログ

2011/04/12

2011/04/12 鼻周辺だけ読みたかったからかなり飛ばしたけどおもしろかった。 豚は呼吸しながらメシが食えるとかすげー。

Posted byブクログ

2014/10/30

[ 内容 ] 自分のものなのに、人はからだのことを知らない。 からだの中を見るなんて、とんでもないことだと思っている。 そのくせ「人体はよくできていますね」などと言う。 よくできているなら、なぜ喉にモチを詰まらせて死んだりするのか。 生きるために必要な食べるという行為によって、こ...

[ 内容 ] 自分のものなのに、人はからだのことを知らない。 からだの中を見るなんて、とんでもないことだと思っている。 そのくせ「人体はよくできていますね」などと言う。 よくできているなら、なぜ喉にモチを詰まらせて死んだりするのか。 生きるために必要な食べるという行為によって、これまた不可欠の呼吸を妨げて死ぬ。 そんなバカなことがあるものか…。 口からはじまって肛門まで、知っているようで知らない人体内部のディテールを多彩な図版とともに綴る医学エッセイ。 [ 目次 ] 口と肛門 唇 唇とその周辺 頬 歯 口の天井と床 舌 舌とことば 喉 呑み込む 食道 胃 胃と十二指腸 小腸 小腸から大腸へ 肝臓 肝臓と胆嚢 膵臓 大腸 直腸 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/07

全体的に満足ですけど、特に舌、口、喉あたりの章がすっごい面白かった!鏡を片手に読みましたよ。自分の物を食べながら読んだときもあって、そのときは舌の動きを意識しながら食べましたよ。養老さんがやってみろ、と言うことはやってみましたよ。私も人間の体はよくできてるな〜とか思っていたタチな...

全体的に満足ですけど、特に舌、口、喉あたりの章がすっごい面白かった!鏡を片手に読みましたよ。自分の物を食べながら読んだときもあって、そのときは舌の動きを意識しながら食べましたよ。養老さんがやってみろ、と言うことはやってみましたよ。私も人間の体はよくできてるな〜とか思っていたタチなんで、気道と食道について指摘されたときはショックを・・。でも、だからこそ喋れるのであって・・・よくできている、とは思わなくなったけれど、やっぱり人間の体は面白い。それに養老さんも面白い。彼のアフォリズムに口がニヤニヤしてしまった。「口惜しかったら、ツバを飲みながら息をしてごらんなさい。君がブタならそれは可能だが、君がヒトなら不可能である。」とか、マジ笑った。わからないものはわからない、とハッキリと言ってくれるのも好き。調べたくとも時間がない、とまで言っちゃっている。もちろん専門用語などは読んでるときは覚えようと思っても、数日後には忘れてしまう。解剖学を学ぶ学生すら、一度や二度では覚えられない。それでも、生きていくうえで、最大のパートナーである自分の体をちゃんと見つめてみようと思える。それに、人間を解剖しようとした理由が「言葉」に対する執着からだというのにはビックリした。もう、本当に学んだことが多かった一冊でした。

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2009/10/04

養老さんの新書の中で一番面白かった。からだを解説しつつ、だから人間はこういう風にしかふるまえないんだなぁとということが学べる。

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2009/10/07

人体解剖学の一般向け解説書の体裁だが、所々で余談のように挟まる著者の感想や言葉がアフォリズムとなってキラリと光る。

Posted byブクログ

2009/10/07

英語のlipが唇のまわりも指すということは鈴木孝夫さんの『ことばと文化』で有名になったが、解剖学での唇がそれに重なっているという指摘は驚きだ。でも、この本途中で終わっているという感じですね。

Posted byブクログ