壬生義士伝(上) の商品レビュー
吉村貫一郎を中心に新撰組、その時代が描かれている。吉村の独白と生き残った関係者の語りを交互にして物語は綴られていく。引き込まれるように読んだ。
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感動した。泣いた。他に、なんと言えば良いのか判らないくらい。この話は本当に名作だと思う。 周囲の人たちの「語り」によって形作られていく吉村貫一郎の姿は、時に奇妙であったり、謎であったりもするけれど、何時も凛とした主張を持つ彼の姿を追っていく。家族のためにつくすことが、一家の長と...
感動した。泣いた。他に、なんと言えば良いのか判らないくらい。この話は本当に名作だと思う。 周囲の人たちの「語り」によって形作られていく吉村貫一郎の姿は、時に奇妙であったり、謎であったりもするけれど、何時も凛とした主張を持つ彼の姿を追っていく。家族のためにつくすことが、一家の長として、男としての義を果たすこと。その為には自分を飾ることなど考えもしない。その上、自分の信じるその義と世間の義がずれてしまえば、共に矛盾する義に真摯に準じようとすらするのだ。 家族を大切にするというただそれだけのことが、幕末などとは比べものにならないほど生活し易い今に生きる私達にも時に難しいことであることが判ってしまうゆえに、彼、吉村貫一郎のその一途さが、得難く尊いものとして胸に迫る。吉村貫一郎を語る人々の彼への賛美の言葉は、いつしか読者自身から彼への賛美の言葉にすり替わりさえする。 ラストシーンでは、南部の風景の美しさ、故郷の風の心地よさ、そういったとても綺麗な情景を思い浮かべると共に、彼がいまわの際に、寂しい雪景色の中で「魂魄は片時も離れずお前のそばにおり申す」と言った言葉が静かに思い出されて、共に還ってきたのだと思うと、もう泣けて泣けて仕方がなかった。切なかった。なんという書かれ方だろうと思った。
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もぉボロボロですよ。泣いてるのを見られるのが嫌で、後半はトイレの中で読みました。 物語の構成は・・さすが!!
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これまで読んだどんな小説よりも泣きました。2回目も泣きました。岩手弁がやさしく染みます。石割り桜、見てみたいなぁ…! 上・下巻です
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新撰組隊士吉村貫一郎について彼に関わった様々な人々が語っていく形式の小説。新撰組という殺伐とした血生臭い世界に身をおく主人公の故郷や家族を思う生き方に涙があふれてくる...映画やドラマにもなった。浅田次郎さんの新刊に「輪違屋糸里」があり、こちらは土方歳三のお話。私もこれから読みま...
新撰組隊士吉村貫一郎について彼に関わった様々な人々が語っていく形式の小説。新撰組という殺伐とした血生臭い世界に身をおく主人公の故郷や家族を思う生き方に涙があふれてくる...映画やドラマにもなった。浅田次郎さんの新刊に「輪違屋糸里」があり、こちらは土方歳三のお話。私もこれから読みます。
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これほど感動した本を読んだことがない。上巻から下巻まで泣き続けた。男というもののあるべき姿を見た気がする。下巻は、同じことの繰り返しになっていていい加減しつこいと思えてしまった部分もあるけれど、一押し。浅田次郎が歴史小説という新しい境地に踏み出して作風に幅が出た。歴史物の方がいい...
これほど感動した本を読んだことがない。上巻から下巻まで泣き続けた。男というもののあるべき姿を見た気がする。下巻は、同じことの繰り返しになっていていい加減しつこいと思えてしまった部分もあるけれど、一押し。浅田次郎が歴史小説という新しい境地に踏み出して作風に幅が出た。歴史物の方がいいんじゃないかなヾ(゚ω゚)ノ゛
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新選組隊士・吉村貫一郎。家族のために新選組に入隊する。隊士、教え子が語る吉村貫一郎の生き様に、涙なしでは読めない小説。なぜここまで生きるのか、貫一郎を取り巻く人々の生き方が心を打たれる。
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映画よりずっといいよ、と職場のおじさまがおっしゃってたので読んでみました。確かに映画より深い。南部訛は映画のおかげでよみやすかったけど。
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今(2004年秋)、大河ドラマ新選組!」に夢中なので、新選組つながりで読んだ本 鳥羽伏見の戦いに出かけるくだりは、思い出すだけで涙が出そうになるくらい 「新選組!」出演者の顔を思い浮かべながら読むと、より入りこめます(下巻レビューにつづく)
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三ページに一回はグショグショになった顔を拭い、鼻をかみ、嗚咽をこらえながら読んだ本。 あとからあとから涙が出てくる。顔が塩分でヒリヒリしたくらい。 読み終わったあともじ〜ん…と痺れたようになってしばらく動けませんでした。
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