1,800円以上の注文で送料無料

わかるユダヤ学 の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ユダヤに関する本は何冊か読んだけど、確かにこれはわかりやすい。 けれどもやっぱり難しい。 だって、ユダヤ人が民族なのか、ユダヤ教を信仰している人のことなのか、それすらも立場によって意見が違うのだ。 ユダヤ教を信仰しているといっても、これまた旧約聖書の解説書である律法を厳密に守ろうとする人、現実路線を取る人、これまたいろいろ。 解説書だってもちろん、解説する人によって解釈はいろいろ。 ユダヤ教というと選民思想が鼻について、どうも好きになれない。 ところがこの本を読むと、ユダヤ教を信仰していればユダヤ人として救われるとする宗派もあるので、偏見を持ってはいけないな。 子どもに教育を受けさせる熱意(聖書を読んで理解できるように)、神の意志を知ろうとする熱意、とことん議論して議論して議論する熱意。 嫌いじゃない。 なじみのないヘブライ語やイディッシュ語の固有名詞のせいで、なかなか内容が頭に入ってこないけど、3ページ進んでは2ページ戻る読み方でなんとか読了。 それでもやっぱりわからないのは、パレスチナをはじめとするアラブ諸国に対する態度。 十戒の「汝殺すなかれ」と、どう折り合いをつけているのだろう。 自分たちが存在を許されなかったときのことと、自分たちが存在を許さないことの間で揺れる心はないのだろうか。 ユダヤの神は、平和を望んでいないのだろうか。

Posted byブクログ