定本 少年の戦争 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館にて借りました。 戦争に遅れて育った世代の作者。 そして私は戦争を知らない世代。 作品集ですが、その中の「父の列車」は1997年版の中学の教科書にも掲載されたらしい。 タイトル作品。「少年の戦争」には一緒に住む叔母の名誉の為に、子供なりに戦いを挑む。 そして実父がいわゆる「戦争ボケ」で呑んだくれで崖から落ちて右半身が不自由になってしまった。 だから稼ぎは叔母ひとりにかかってる。 主人公・清太はまだ子供。 そこの叔母の色恋沙汰。 結局、叔母はふたりを置いて行ってしまうが清太はもう自分が子供じゃないと気づく。 右半身不随の父とふたりで生きていかねばならない現実に「今」気が付く。 少年の戦争はこれからだと、涙を流すラストがなんとも切なかった。
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意外と知られていない“名作”。 著者は歴史を、特に個人の生涯を描いた小説が多いが、 今回は戦争という時代を生きた少年たちの物語。 あの「火垂るの墓」よりも、もっと親しみやすい作品。
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