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ホスピス通りの四季 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/09/10

鳥取赤十字病院勤務時の患者やその家族たちとの交流を綴ったエッセイ。 患者さん、その家族へのまなざしがあたたかい。 解説で柳田邦男さんが著者の徳永進さんのことを「言葉を使う医師」と形容しているのが印象深い。「言葉に対する感覚が鋭い」と述べ、それは「物事の皺や襞(ひだ)や、本質的な...

鳥取赤十字病院勤務時の患者やその家族たちとの交流を綴ったエッセイ。 患者さん、その家族へのまなざしがあたたかい。 解説で柳田邦男さんが著者の徳永進さんのことを「言葉を使う医師」と形容しているのが印象深い。「言葉に対する感覚が鋭い」と述べ、それは「物事の皺や襞(ひだ)や、本質的な部分を感じ取る力つまり感性が豊かだということだ。そういう感性は、人間に対する限りない愛情と興味がなければ育たない」と語っている。 そんな徳永医師だからこそ、患者さんや家族に対するあのあたたかなまなざしなのだろう。 言葉は人と人をつなぐもの。その言葉はその人の心の在り方を反映する。

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2013/06/18

臨床現場で起こった出来事、患者との交流を綴った55のエッセイ。多くの挿話で、自分も簡単に癌になってしまうような錯覚をする。死と向き合うこと、幸福とは何かを考えさせられる。やさしさが伝わってくるエッセイ。13.6.18

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2012/07/18

人情あふれる 地域医療 に、心 ゆさぶられます。 先生と、患者さん その家族 まわりの 人間模様 が、よく 描かれてます。 鳥取の方言 が、いいアクセントに なって より 優しさのある エッセイに 仕上がってます。 本の中の 挿絵も、また ほっ...

人情あふれる 地域医療 に、心 ゆさぶられます。 先生と、患者さん その家族 まわりの 人間模様 が、よく 描かれてます。 鳥取の方言 が、いいアクセントに なって より 優しさのある エッセイに 仕上がってます。 本の中の 挿絵も、また ほっこり させてくれますよ。

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2012/07/01

ずっと前に購入していたもの 敬愛する徳永先生のエッセイ。 10年以上前の本なので、 まだ先生が診療所を立ち上げる前の、勤務医時代の内容になっている。 そのためか、文章に若干固さを感じる気がする。 診療所を立ち上げてからの本の方が、 先生の感性もより自由に、穏やかに、気楽に、素直...

ずっと前に購入していたもの 敬愛する徳永先生のエッセイ。 10年以上前の本なので、 まだ先生が診療所を立ち上げる前の、勤務医時代の内容になっている。 そのためか、文章に若干固さを感じる気がする。 診療所を立ち上げてからの本の方が、 先生の感性もより自由に、穏やかに、気楽に、素直になったのかな、 などと空想する。 それでも先生独特の、 患者や家族や医療者や、故郷や地域や自然との向き合い方は 同じものが流れているので、 読んでいると心が穏やかに引き締まる感じがする。 いつも通り、短編をまとめた形になっているので ちょっとした時間に読みやすい。

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