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宗教の社会学 の商品レビュー

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2012/09/06

古いという印象は否めないものの、宗教社会学というものがどのようなものを射程に入れようとしているのか、またどのような道筋をたどってきたのかを振り返るという意味でも本書は一読に値する。特に「宗教学」と「宗教社会学」の射程の違いに言及しているところは、当事者ということもあるので興味深く...

古いという印象は否めないものの、宗教社会学というものがどのようなものを射程に入れようとしているのか、またどのような道筋をたどってきたのかを振り返るという意味でも本書は一読に値する。特に「宗教学」と「宗教社会学」の射程の違いに言及しているところは、当事者ということもあるので興味深く読んだ。 また、宗教の機能主義的な整理としても参考になることが多かった。このような機能主義的な方向で宗教を語るということが現在どの程度流行っていることなのかはわからないが(極端な機能主義者は少なくとも「宗教学」としてはあんまり見ない気がする)、この本のような知見を積み重ねることによって、宗教社会学は発展してきたのだなあという印象を抱いた。 この本に特筆している点としては、その他に創価学会への言及があるだろう。筆者自身、創価大学で教えたことがあるとかないとか書いてあった記憶があるのだが、このように創価大学に対して一定の評価を与えている本はなかなかなさそうなので、そういう意味でも一読に値するかもしれない。

Posted byブクログ