僧正の積木唄 の商品レビュー
この人の作品は正直「ミステリ・オペラ宿命城殺人事件」しか読んでいない。 本格ミステリ大賞と日本推理作家協会賞のタブル受賞作だったので読んでみましたというだけだった。 感想は「面白いけど変。あまり好みじゃない」だったそれ以前の作品を読む気にならなかった。しかし、この一冊で変わった ...
この人の作品は正直「ミステリ・オペラ宿命城殺人事件」しか読んでいない。 本格ミステリ大賞と日本推理作家協会賞のタブル受賞作だったので読んでみましたというだけだった。 感想は「面白いけど変。あまり好みじゃない」だったそれ以前の作品を読む気にならなかった。しかし、この一冊で変わった 文藝春秋社の「本格ミステリ・マイスターズ」シリーズが始まり、いい作家が続々書いていて刊行作品を作家を問わず読みだしたのだが、これは面白かった。 「僧正の積木唄」微妙に聞いたことあるタイトルだ。簡単に説明すれば作者の横溝正史へのトリビュートである。それにS・S・ヴァン・ダインの「僧正殺人事件」を組み入れている。金田一耕助がニューヨークで僧正殺人事件2を調べるわけです。ネタバレ? 実はあの事件はまだ終わっていないのではないか?というスタンスで、始めはなんのパロディか?と、思ったけれど妙に引き込まれる。いや、すごいこの作家は。おみそれしましたm(_ _)m 以前の作品も謹んで読ませていただきます。作家内にファンクラブがあるというのもうなずけました
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いやー、凄かった。すっきりしてなかった原典を見事に説明してるような気がした。特に「カードの城」についての考察は唸らされた。確かにヴァンスのいい分よりも筋が通っていると言うか恐らくそうなんだろうといった感じ。しかし色々と詰め込まれていたねー。気がついたのは名無しのオプとリチャード・...
いやー、凄かった。すっきりしてなかった原典を見事に説明してるような気がした。特に「カードの城」についての考察は唸らされた。確かにヴァンスのいい分よりも筋が通っていると言うか恐らくそうなんだろうといった感じ。しかし色々と詰め込まれていたねー。気がついたのは名無しのオプとリチャード・クイーン警視正ってとこなんだけど気になる所はいくつか。各章題も凝ってるし面白かったです。まあ事件と解決自体については普通かなぁ。
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