南イタリア・シチリア紀行 の商品レビュー

佐々木清

2013/12/02

まず、誤字が多いのが気になった。ら抜きをしたば○なの文を読んで二度と読まんと決心してしまったヒネクレ者な私なので、やはり気になる。文章に活気が無いように感じる。穏やかにイタリアを感じている、読者にも感じさせたいのかもしれないが、淡々と述べるだけではイタリアは伝わって来ない。内容も2002年発行ではそれまでに語り尽くされた内容ばかり目につく。同行者が何をしたかなんて興味もわかない。挿絵が売りなんだろうが、好みでなければ、ただ場所を取っているだけ。挿絵の無い内田氏の本の方がよっぽどイタリアが伝わってきた。珍しく、この手の本ではつまらない、とはっきり感じた本だった。