遊びが育てる世代間交流 の商品レビュー
『#遊びが育てる世代間交流』 ほぼ日書評 Day568 「個」が「孤(独)」に転じつつある我が国。子供の生活も、マンガや(スマホやSwitch)等の個人用ゲームという具合で「立ては漫画、座ればファミコンら歩く姿は塾通い」とも言われるくらいで、かつてのように子供同士が様々な役割...
『#遊びが育てる世代間交流』 ほぼ日書評 Day568 「個」が「孤(独)」に転じつつある我が国。子供の生活も、マンガや(スマホやSwitch)等の個人用ゲームという具合で「立ては漫画、座ればファミコンら歩く姿は塾通い」とも言われるくらいで、かつてのように子供同士が様々な役割分担を行いつつ遊ぶ姿や、ましてやお年寄りと日常的に接することは、極めて少なくなってきた。 そんな中、愛知県のある老人ホームには、近所の子供が遊びに来て風呂まで入っていく。しかも、ご老人の方が子供の背中を流してやるのだ。 逆じゃないんですか?と尋ねると、子供が年寄りの背中を流しても会話が生まれない。が、その逆だと、ポツリポツリと会話が交わされるのだとか。 往々にして、何かあったら…と、禁止・制限をかけがちだが、そんなところで交流が生まれるのであれば、どうしたらできるのか?という方向で考えることが重要だろう。 かつてメーカー勤めをしていた方達が「おもちゃドクター」に志願してくる。 機械いじりは好きでも人付き合いの苦手な人が少なくない。「病院」開業間もない頃は、子供の顔も見ずに(壊れたおもちゃの)診療(修理)をしていた人たちも、目の前に子供が待っているのに気づくと、その接し方が変わってくる。ある意味、ドクターたる高齢者が子供に育てられている、とも言えるほど。 と、諸々考えさせられる一方で、TVゲームやスマホアプリの先にある「メタバース」な世界とは、実は、今は失われたとされる世代を超えた交流を再生させる、現代人類にとっては起死回生の一手なのではないのか、などとも、思いを馳せてみる次第である。 https://amzn.to/3JLutwn
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