宇喜多直家 の商品レビュー
斎藤道三、松永久秀と並び戦国の梟雄と称される宇喜多直家。子の秀家は、のちに秀吉に寵され西国を代表する大名に成長する。その礎を築いたのが直家である。備前の守護代浦上氏の重臣であった祖父が同僚の裏切りに遭い、不遇の少年時代を強いられた直家。やがてお家再興を果たした彼が、策謀渦巻く備前...
斎藤道三、松永久秀と並び戦国の梟雄と称される宇喜多直家。子の秀家は、のちに秀吉に寵され西国を代表する大名に成長する。その礎を築いたのが直家である。備前の守護代浦上氏の重臣であった祖父が同僚の裏切りに遭い、不遇の少年時代を強いられた直家。やがてお家再興を果たした彼が、策謀渦巻く備前・美作の地を制するまでの数奇な生涯を、人間味溢れる筆致で描く力作。 2010.9.15読了
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直家のドロドロの人生が延々淡々と綴られていくちょっと薄ら寒くなるような本ですが、華のなさ(失礼)が反ってリアルでゾゾゾとなります。でもフィクションが多いので、そのドス黒さ&暗さも意外に愉しめる・・かも? この本のキーパーソンは直家を取り巻く女性だと思いますが、とくにお福さま@絶...
直家のドロドロの人生が延々淡々と綴られていくちょっと薄ら寒くなるような本ですが、華のなさ(失礼)が反ってリアルでゾゾゾとなります。でもフィクションが多いので、そのドス黒さ&暗さも意外に愉しめる・・かも? この本のキーパーソンは直家を取り巻く女性だと思いますが、とくにお福さま@絶世の美女 が・・・じつに見事に何でもアリの、直家もびっくりな真っ黒さ。 宇喜多御用商人として小西も出てきます。 とんだ噛ませ犬と思いきや、後半の真の黒幕って小西なんでは…
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こんな直家さまも好きですよ。少し抜けているところとか。でもこのお福さんはいただけない。こんな人ならぱぱっと誅殺して御家の結束を諮るくらいの直家さまであってほしい。あとお祖父ちゃんラブな子であってほしい。
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戦国の大悪人と呼ばれる、なかなか無い宇喜多直家の一冊。 謀殺、毒殺、暗殺、奇襲、夜襲が大の得意。 身内をも恐れさせる、まさに悪魔将軍。 でもいざ戦が始まると、2万の敵を5千で片付けてしまう、 実力を持った効率重視の人。
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祖父は知勇兼備の将。 父は愚将。 そこから生まれた謀将。 ほんとに「悪」だなと感じるところも多かった。謀略につぐ謀略。 よく家臣が付いてきたなとつくづく思う。 ただのこの人に欠けていたのは「時勢を読む」という点だったのではないだろうか。 それでも、最後はやはりしっかり...
祖父は知勇兼備の将。 父は愚将。 そこから生まれた謀将。 ほんとに「悪」だなと感じるところも多かった。謀略につぐ謀略。 よく家臣が付いてきたなとつくづく思う。 ただのこの人に欠けていたのは「時勢を読む」という点だったのではないだろうか。 それでも、最後はやはりしっかり織田に付いたところはやはり天才なのかもしれない。
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始まりは祖父・能家が謀殺された甲午事件。 それからの幼少〜青年期の孤独感が直家という人物の核を成しており、それが軸となった話になっています。 直家を取り巻く人物としては、千沙、小竜、十倉勘兵衛という昔馴染みの面々とおなじみの家臣達。そして、中盤からのお福さまです。 この話でのお福...
始まりは祖父・能家が謀殺された甲午事件。 それからの幼少〜青年期の孤独感が直家という人物の核を成しており、それが軸となった話になっています。 直家を取り巻く人物としては、千沙、小竜、十倉勘兵衛という昔馴染みの面々とおなじみの家臣達。そして、中盤からのお福さまです。 この話でのお福さまは、美しいことは言わずもがなで、なかなか強気な女性として描かれています。直家に負けず劣らずの謀殺ぶりです。 このお福さまとの嫡子である八郎(後の秀家)は、殆んど名前しか出てきません。この物語自体、直家が主人公ですから八郎が八歳くらいまでの話になっています。直家も作中では亡くなりません。秀吉と八郎云々の話は皆無でした。 著・津本陽「宇喜多秀家」よりも人間味がある直家として描かれていました。父・輿家などは人間らしすぎる。輿家は愚鈍な人物として描かれていますが、作中の直家はそのうつけな振る舞いが父上の芝居だったのでは?と考えを巡らしています。この辺りの人間模様はドラマ的で面白かったです。 とても読み易い話でしたが、私は津本さん作品の直家の方が宇喜多の名を残すことに貪欲でムラッ気もなく、その生き様が潔く感じられて好印象でした。
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時々垣間見える直家の人間くささ/最強美少年岡清三郎…もう剛介の印象が強すぎて(笑)単なる梟勇ではない直家さんも良いなと。
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これは面白かった!PHP文庫の中では秀作だと思う。備前の梟雄、宇喜多直家の幼少から晩年までを描いた本です。 次々に繰り出される謀略、暗殺・・・・・・烈しく強かな生き方にぐいぐいと引き込まれます。でもただの悪逆非道な梟雄にはなっていなくて、人間味のある部分も描かれているので◎。 副...
これは面白かった!PHP文庫の中では秀作だと思う。備前の梟雄、宇喜多直家の幼少から晩年までを描いた本です。 次々に繰り出される謀略、暗殺・・・・・・烈しく強かな生き方にぐいぐいと引き込まれます。でもただの悪逆非道な梟雄にはなっていなくて、人間味のある部分も描かれているので◎。 副題は正直蛇足だし、妻のお福の妖婦ぶりは意見が分かれる所ですが、読みやすくとても面白く書かれています。オススメ。
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関ヶ原で西軍の将として戦った宇喜多秀家の父が彼、直家。ただし彼の場合、宇喜多家を再興して後、そのほとんどが暗殺というのがなんともすごい。こう書くと悪人のようだ(実際いろんな著者で悪役として捕らえられている)が、少年時代から晩年までを書いたこの作品は、彼を単なる謀略者ではない人物に...
関ヶ原で西軍の将として戦った宇喜多秀家の父が彼、直家。ただし彼の場合、宇喜多家を再興して後、そのほとんどが暗殺というのがなんともすごい。こう書くと悪人のようだ(実際いろんな著者で悪役として捕らえられている)が、少年時代から晩年までを書いたこの作品は、彼を単なる謀略者ではない人物に書いています。副題の「秀吉が〜」は話にあってないと思いますし、できれば秀吉と秀家に繋がるところまで読みたかったですが、ハングリー精神を感じさせる直家はかっこいいです。
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おふくさんが怖い!宇喜多家の研究をしている方から見れば間違いだらけらしいけど、よく知らない私から見ると面白かった!これは初めて読んだ宇喜多家に関する小説です。
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