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グレイヴディッガー の商品レビュー

3.8

55件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2011/11/03

第2回山田風太郎賞受賞ということで、氏の過去の作品に手を伸ばしてみたいが、スリリングで一気に読みあげてしまうくらいおもしろかった。タイトルにもなっているグレイヴディッガーというのは、墓堀人という意味で中世ヨーロッパで行われていた魔女狩りに復讐する伝説の悪鬼。骨髄ドナーが次々と殺さ...

第2回山田風太郎賞受賞ということで、氏の過去の作品に手を伸ばしてみたいが、スリリングで一気に読みあげてしまうくらいおもしろかった。タイトルにもなっているグレイヴディッガーというのは、墓堀人という意味で中世ヨーロッパで行われていた魔女狩りに復讐する伝説の悪鬼。骨髄ドナーが次々と殺されていく理由は何か?登場人物たちの思惑が幾重にもなり、事件は真相へとせまっていく。また氏の他の作品も読んでみたいと思う。

Posted byブクログ

2011/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジェノサイドに感銘を受け、高野さんの第2弾です。 グレイヴディッガー(墓堀人)面白かったです。現代の魔女裁判。 自己の優位性を持って、他人を貶め、さらに優位性を高める輩を裁く。人と言う物は、金を、自己肥大を、そんなに集約したくなるのでしょうか。 主人公(?)八神に、どんどん引きずり込まれて行く形で一気に読み進めて行けます。たった2日弱の時間の話で、ここまで色んな事が起きるか、赤羽から大森(六郷)までどんだけ遠いんだと、普段普通に電車に乗って通っている分には、こんなに時間がかからないよと思いながら、警察及び警備方法、捜索方法、伝達方法と言うのは、色々な方法があるのだなあと、感心する。 少しずつ謎が解けて行くが、思わぬ落とし穴もあり、中々興味深い。疑心暗鬼と言う人間性の一番嫌な所が少しずつ顔を出し、考えさせられる。漸く一安心と言った所で、まだ強敵が残っていたり、最後まで気を抜けない作りに時間を忘れて、読みふけってしまった。 本当に悪いやつは悪い顔をしていない。自己と葛藤をしている善性を持った人が悪い事をした際に、苦悩が顔に出て悪相になってしまう。でも、本当の悪人も悪い顔してると思いますよ。

Posted byブクログ

2011/10/20
  • ネタバレ

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面白かった。エンターテイメント性においては、伊坂幸太郎なんかより優れているのではないだろうか。伊坂幸太郎は、読み終わったらすぐ忘れてしまいがちだが、この作家は、強烈だ。日本文学と言うよりは、アメリカっぽく、ダン・ブラウンやジェフリー・ディーヴァーを読んでる風でもある。エンターテイメント性に振り過ぎるきらいもありサービス過剰なため、この辺が日本の読者に受け入れられるかだが、本屋大賞の候補にもなれないところを見ると、日本人は、やっぱりチマチマしたのが好きなのかもしれない。ジェノサイドが強烈だったのでもう少しフォローしていこうと思う。

Posted byブクログ

2011/09/21

息つく暇のない必死の逃走劇に、一気読み。骨髄移植、復讐、善悪の葛藤・・・最後は少し悲しさも感じさせる、とても面白い作品でした。

Posted byブクログ

2012/01/21
  • ネタバレ

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本年度のマイベスト。とにかく一気読み。骨太の冒険小説とまではいかないが、そのテイストは充分に感じられる。ほどよい謎と途切れることのないスピードとスリル。 以前新聞で読んだが真保裕一以降映像関係に携わってきたアニメ世代の新人作家(福井敏晴、池上司)の活躍が目立つがどうやら彼もその一人に名を連ねてきた。

Posted byブクログ

2011/07/13

タイムリミットまでに逃げ切れるか!痛快冒険ミステリーです。高野氏の作品はなんといっても読後感がいい。爽快です。

Posted byブクログ

2011/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんでそんなに逃げるの?・・・と思った。 展開はすごくスピード感がある。まるで「24」だ。 そして、気持ちいいくらいに、うまく逃げるw あぁ、もうだめだ・・つかまっちゃう。。と思わせといて、なんだか逃げてる。 このスピード感があるので、つい読んでしまったよ。 でも。 主人公が、改心して骨髄ドナーとなるのだが、こんなに危険な目にあってまでやろうとするのが、いまいちわからない。確かに彼がいないと移植が受けられないわけだが。 警察に捕まると今までやった犯罪がばれて、移植ができなくなる、と言うのだが、まず改心したんなら、ちゃんと罪を償うのが筋じゃないか。。。 グレイヴディッカーなる殺人鬼の動機もいまいち。 復讐だとしても、殺されてしまう人たちはきっと理由がわからなかっただろうに。 それで復讐になるのか。 しかも、殺人鬼のラストが・・・あれじゃ、すっきりしないよー。どうなってんの? 結局誰が?  最初から移植コーディネーターが怪しいとは思ってたけど。違ったのかな。 結局わかんなくなったw テンポ良く話しが進むので、一気に読めるけど、納得はできないかな。 せめて、主人公が実は、患者の生き別れの兄で、妹のために・・・とか言うのならまだ納得できたかなぁ。

Posted byブクログ

2011/06/04

すごいドキドキした!追いかけてくる感じとかが、伝わってきて 逃げろ〜!って感じで(笑)ちょっとの間 家から出るのが怖かったなーぁ。

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2011/02/16

あまりにも話の展開がリアルさに欠け、物語に入り込めませんでした。 法律で許可されたからといって、警察官が街中でいきなり水平射撃したりなど、「いくらなんでもそれはないだろ・・」と思う描写がありすぎます。 物語の深刻性にも関わらず、展開も軽く、良く言えば「読みやすい」、悪く言えば「...

あまりにも話の展開がリアルさに欠け、物語に入り込めませんでした。 法律で許可されたからといって、警察官が街中でいきなり水平射撃したりなど、「いくらなんでもそれはないだろ・・」と思う描写がありすぎます。 物語の深刻性にも関わらず、展開も軽く、良く言えば「読みやすい」、悪く言えば「深みがない」物語。 個人的感想は後者でした。 また最後まで説明がされないままの謎があるのですが(推測は出来る)、そこは解説してもいいだろうと思うのですが・・。

Posted byブクログ

2011/01/08

作者が同じだけあって、とても13階段と同じにおいのする話でした。 また宮部氏の「理由」にも結末が似ている気がします。 とても満足のいくボリュームと内容でした。 ドキドキしながら、攻撃にゾッとしつつ、大胆な逃走劇を見ている感じで、ミステリーのようなホラーのような作品でした。

Posted byブクログ