モダンの黄昏 の商品レビュー
2002年刊。映画『キングコング』、フィッツジェラルド『偉大なるギャッツビー』、ヘミングウェイ「キリマンジャロの雪」、チャップリン、ギャング映画、バズビー・バークレーのミュージカルレビューシーン等を題材に、1930年代アメリカの諸相―帝国主義、モダニズム、大衆、等―を考察した刺激...
2002年刊。映画『キングコング』、フィッツジェラルド『偉大なるギャッツビー』、ヘミングウェイ「キリマンジャロの雪」、チャップリン、ギャング映画、バズビー・バークレーのミュージカルレビューシーン等を題材に、1930年代アメリカの諸相―帝国主義、モダニズム、大衆、等―を考察した刺激的な文化論。 『キングコング』とアメリカ自然史博物館とアメリカ帝国主義の関連を論じた章が実に面白い。 また、モダニズム美学が全体主義に包摂されやすい危うさを有しているとの指摘が興味深く、この点については更に深く知りたいと思った。
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