法哲学 の商品レビュー
緊急事態宣言で家にいる時間が増えたので、基礎法学の本を久しぶりに読んだ ロールズに始まり、ロールズに終わる 本書が発行された時は、まだロールズが存命だったんだ 「法と経済学」について積極的に評価してないのは著者が京大だから? 入門書なので客観的な説明が多く、分かりやすく説明...
緊急事態宣言で家にいる時間が増えたので、基礎法学の本を久しぶりに読んだ ロールズに始まり、ロールズに終わる 本書が発行された時は、まだロールズが存命だったんだ 「法と経済学」について積極的に評価してないのは著者が京大だから? 入門書なので客観的な説明が多く、分かりやすく説明されている。また、18年前の著作で改訂されていないが、(法実務家が読んだ範囲では)内容に古さは感じられない。 ただ、フェニミズムに関して「立場が錯綜している」で終わらせずに整理して説明して欲しかった。 時間をおいて再読しよう。
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近年読んだ中でも最も役に立ったかもしれない。 日本人による平易な言葉で、おそらく学生に向けた分かりやすさで、これまでの思想が過不足なく、満遍なく、描かれていると思う。 かといって抽象的な話だけでなく、必要に応じて具体例も挟んでくれるので理解しやすい。 売春やシートベルト不着などを...
近年読んだ中でも最も役に立ったかもしれない。 日本人による平易な言葉で、おそらく学生に向けた分かりやすさで、これまでの思想が過不足なく、満遍なく、描かれていると思う。 かといって抽象的な話だけでなく、必要に応じて具体例も挟んでくれるので理解しやすい。 売春やシートベルト不着などを禁じる法律はパターナリズムに出自を持つとか。 弁護士による弁護の考え方とか、法律の世界が少しだけ見ることができた気がする。 この本に描かれている思想をマップにし、法律や制度を概観することもできる。 今後の基礎となりうる本。
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内容(「BOOK」データベースより) 法の全体像と法に関する基本的な考え方を解き明かす。法実務・法実践と法哲学との関連に留意した。現代法に関する哲学的考究への有効な道しるべを提供するテキスト。 内容(「MARC」データベースより) 法の根本問題とそれに関わる現代法哲学の展開を分...
内容(「BOOK」データベースより) 法の全体像と法に関する基本的な考え方を解き明かす。法実務・法実践と法哲学との関連に留意した。現代法に関する哲学的考究への有効な道しるべを提供するテキスト。 内容(「MARC」データベースより) 法の根本問題とそれに関わる現代法哲学の展開を分かりやすく説明する標準教科書。現在の法制度のあり方について根本的な問い直しがなされている中、法制度とそれを支える基礎理論の将来に向けた展望を解説する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 平野仁彦 1954年10月生まれ。1978年京都大学法学部卒業。1983年京都大学大学院法学研究科博士後期課程学修退学。現在、立命館大学法学部教授 亀本洋 1957年12月生まれ。1981年京都大学法学部卒業。1986年京都大学大学院法学研究科博士後期課程学修退学。現在、京都大学大学院法学研究科教授 服部高宏 1961年7月生まれ。1984年京都大学法学部卒業。1988年京都大学大学院法学研究科博士後期課程学修退学。現在、岡山大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 本の感想(オフィス樋口Booksより転載、http://books-officehiguchi.com/archives/4903242.html) タイトルは法哲学であるが、法学全般にわたる入門書といえる。 学部生向きで、法学の考え方を知ることができる。特に、法学以外のいろいろな分野で耳にする「正義」について先行研究を紹介しながら分かりやすく解説している。 この本の最後に、法学と経済学を融合した「法と経済学」と「法の経済分析」の研究の紹介もある。法学と経済学の両方の分野に関心がある人にも勧めたい。
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さすが有斐閣、教科書的な内容。 法律を勉強してみて、法律も面白い部分があることもあるが、それ以上に僕はやはり経済学の方が好きだなと再確認した。
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基礎法学に位置する、「法哲学」の入門書。法学は独学なので、最初慣れない言葉に戸惑ったが、何度か読み直しているうちに、どのような学問かわかるようになった。 1章はグローバリゼーションの中での法の位置、ロールズの正義論のインパクトを説明しながら、現在の法哲学の現状を伝えている。 ...
基礎法学に位置する、「法哲学」の入門書。法学は独学なので、最初慣れない言葉に戸惑ったが、何度か読み直しているうちに、どのような学問かわかるようになった。 1章はグローバリゼーションの中での法の位置、ロールズの正義論のインパクトを説明しながら、現在の法哲学の現状を伝えている。 2章の「法システム」では、法とは何か、法システムの機能として裁判などの機能をとりあげ、法の射程と限界では、道徳の関係などから法の限界などをとりあげている。 3章の「法的正義」では、法的価値論のうち特に正義をとりあげて、価値相対主義などをとりあげている。 4章の「法と正義の基本問題」では、公共的利益、自由、市場、平等、共同体と関係性、議論などの問題について言及している。 5章の「法的思考」では、法としての考え方として、制定主義と判例法主義などや、解釈についてとりあげている。 6章では、「現代的展開」として、政治などの関連について述べている。 巻末に参考文献もあり、これから法哲学を学ぶ人にとっては良書だと思う。個人的には、一連の法的な本を読んで、再度読んでみたいほど内容が濃かった。
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堅いというかオールドスタイルというか。もう少しわかりやすくできそうな気もする。まあでもアルマの「Specialized」だからこんなもんか。
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法哲学の概説書。感想。 入門的なレベルの書物のはずなんだけど、自分には難しく感じるところもあった。特に、2章の法システムに関する一連の議論は、自分の中でうまく具体例に落とし込んで消化することができなかった。 要再読。
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政治哲学のそれかと思うほど、議論の射程を同じくする。これ以上、一般性を深めるのは学者の仕事で自分の仕事は個々具体的に思考すること。ちょっと気になったのはPシンガーさん。いかにも現代的な法学者。
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良いテキストだった。内容に多少偏りがあるとはいえ、基本的な法哲学をわかりやすく説明し、それらの哲学が鋭く対立しているところに対してもengageしていた。
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