幸福の選択 の商品レビュー

佐江衆一(著者)

2017/08/23

少年期の戦争孤児としての話、そして定年後の話が章ごとに入れ替わりながら主人公の気持ちを追っていく小説。戦争というもの、日本の復興、親になるということなど様々な視点に思いを巡らせることが出来る。
親として、子供のことを第一に考えていたと思っていたにも関わらず、子供から自分の夢を押し付けているだけと言われる主人公の気持ちは、どちらの立場も分かり、非常に考えさせられた。