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アトランティスのこころ(下) の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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下巻では少しずつ時間…

下巻では少しずつ時間が進み、40年後の世界が描かれる。映画も良かったが、原作はもっと良かった。

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少年から大人へと何か…

少年から大人へと何かを失いながら成長していく、そこにあるなんともいえない淋しさは、もうひとつのスティーヴン・キングの真骨頂。

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本当に深くて言葉にな…

本当に深くて言葉にならないほど感動しました。やっぱりキングは奇才だと感じさせられる一冊です。

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老人の正体、悲しすぎ…

老人の正体、悲しすぎる別れ。少年と老人というのは、どこか通じ合うものがあるのでしょうか。人間描写が温かみがあり、とても素敵です。

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ギャンブル、学生運動…

ギャンブル、学生運動、ベトナム戦争、40年後の姿。少年、少女だった3人のそれぞれの人生。

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老人の正体、悲しすぎ…

老人の正体、悲しすぎる別れ。少年と老人というのは、どこか通じ合うものがあるのでしょうか。人間描写が温かみがあり、とても素敵です。

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2022/11/29

少し不思議な出会いと別れの少年時代が終わりを告げ、語り部を変えて舞台は狂騒と狂乱の大学生活へと舞台を変える。 当初はその独特な構成に面食らったものの、遠き日に覗き込んだガラス玉のようなきらめきの少年時代とはうってかわって、キング節で語られるピートの愚かしく無軌道な大学生活はまさ...

少し不思議な出会いと別れの少年時代が終わりを告げ、語り部を変えて舞台は狂騒と狂乱の大学生活へと舞台を変える。 当初はその独特な構成に面食らったものの、遠き日に覗き込んだガラス玉のようなきらめきの少年時代とはうってかわって、キング節で語られるピートの愚かしく無軌道な大学生活はまさに青春という感じでとてもいい。特に作中で印象的なトランプゲーム「ハーツ」はパソコンのゲームの印象が強いものの、大学生御用達の麻雀のような中毒性があり、それにのめり込んで単位を取りこぼしていくのはひしひしと伝わるものがあった。 超自然的なホラー要素は上巻と比較すると極めて薄く、現実のベトナム戦争に巻き込まれて否応なしに青春が消費され変わり果てていく様は、あらすじにある通りの残酷な時の呪いそのものであり、現実はそう簡単にハッピーエンドを迎えない。登場人物たち全員が望んだ未来になり、伴侶を得て、幸福に死ぬのは物語の世界の中だけで、キングの作品はわりと末路が悲惨な登場人物も多く、この作品も例外ではない。しかしながら歳を重ねた今読むとそれは切実なリアルであり、だからこそ「物語」があり「主人公」であった時代への郷愁に胸を焦がすのだ。 そんな魔法が解けた後に訪れるささやかな結末は感涙必死であり、それぞれの時代とそれぞれの物語が細く一本の糸となってより合わさる様は、ウェルメイドでありながら用意された必然性をあまり感じず、むしろ偶然性の賜であるからこそ、良きにしろ悪しきにしろ己が人生を肯定できるのであろう。

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2021/07/18

購入本。 上巻に続く下巻。 少年時代を描いた上巻。その後を描いた下巻。上巻から少し時間が空いたので、よく事情が飲み込めず、自分が残念です。

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2020/12/23

再読。 少年ボビーと少女キャロルの、11歳のころの交流と別れ、そして長い年月を経て再び巡り合った感動の再会を描く物語。 この二人に関わる様々な人物が、数奇な運命を辿っていく。それらを多角的に捉えていっている。 キング作品としては変わったプロットだが、こういった作品も余韻があって味...

再読。 少年ボビーと少女キャロルの、11歳のころの交流と別れ、そして長い年月を経て再び巡り合った感動の再会を描く物語。 この二人に関わる様々な人物が、数奇な運命を辿っていく。それらを多角的に捉えていっている。 キング作品としては変わったプロットだが、こういった作品も余韻があって味わい深い。

Posted byブクログ

2012/02/20

上巻では、ボビーと言う男の子が主人公の50年代アメリカのお話。 ボビーには心優しい男の子サリー,おませで見る目が鋭い女の子キャロルがという幼馴染が居て、その幼馴染のお陰で、毎日楽しい生活を送っていた。 ところが、父親の死によってすさんでいく母親との生活が徐々にボビーの心を不...

上巻では、ボビーと言う男の子が主人公の50年代アメリカのお話。 ボビーには心優しい男の子サリー,おませで見る目が鋭い女の子キャロルがという幼馴染が居て、その幼馴染のお陰で、毎日楽しい生活を送っていた。 ところが、父親の死によってすさんでいく母親との生活が徐々にボビーの心を不安定にしていく。そんな最中に、上の階に引っ越してきた老人テッド。 テッドは教養深く、ボビーに色々なことを教えてくれる。 でも、テッドの言動は変わっていて、何かに追われているのか、部屋からほとんど出ない。 そしていつもどこか遠くを見ている。そんな不自然な言動の多いテッドに不信感を募らせる母親。 そんな板ばさみになっても、心優しい老人テッドに父親像を見出して慕うボビー。 ・・・ 最後は、壮絶なエンディングを迎える上巻。これだけでも確かに読み応えある! そして下巻・・・ 下巻では、当初ボビーは出てこず、上巻で同じ少年時代を過ごした脇役のキャロルとサリーがクローズアップされています。 内容は、人物の過ごした時代毎にオムニバス。 60年代は、カードゲームに嵌って、大学を辞めさせられそうになる青年。でも、ベトナム戦争に行くのは真っ平ごめん。 何とか堕落した学園生活から抜け出したいと考えるが、仲間がそれを許してくれない。。 泥沼の学園生活で、唯一の心のよりどころは、アルバイト先で知り合った、大学生となったキャロル。 ところが、キャロルは、反戦運動に参加し、アカに染まって徐々に大学を離れていく。。 60年代後半は、ベトナム戦争の傷で盲目になった男の、複雑な心理と、荒んだアメリカ社会。 そんな盲目の男は、少年時代にキャロルをバットで殴ってリンチしたことをずっと悔やんでいた。 90年代は、ボビーキャロルの幼馴染みだった、サリーが主役。 サリーはベトナム戦争で戦地に自ら赴き、名誉の負傷をしたものの、戦地で滅ぼした村の村人の霊に精神を蝕まれていく。 キャロルとはハイスクール時代恋人同士だったが、大学にキャロルが進んだことによって自然消滅。 心にしこりを残したまま戦争へそして戦争が終わり、後遺症と戦いながらの毎日。。 最後の2000年。 60代になったボビーが最後に主役に返り咲き。 幼少時代を過ごした町に戻り、幼馴染みと、当時心の支えとなった隣人の老人テッドに思いを馳せる。最後は心が温かくハッピーエンドです。

Posted byブクログ