1,800円以上の注文で送料無料

どーなつ の商品レビュー

2.6

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

主人公の名前が出てこ…

主人公の名前が出てこないのでだれが主人公推測するしかない。でも、その推測もきちんと出来ると思います。ストーリー展開が時間を追ってというわけではなく、私にはよくわからないかな…。「人工知熊」が愛らしいです。

文庫OFF

前半はなんとかついて…

前半はなんとかついていけてたのに、知能熊が出てきたあたりから雲行きが怪しくなって、後半からは完全にとりのこされた感じ。本当に意味が分かりません。これSF? わざとなのだと思うのですが、いろんなパーツがバラバラに配列されていて、それが余計にわかりにくくしている要因になっているのでは...

前半はなんとかついていけてたのに、知能熊が出てきたあたりから雲行きが怪しくなって、後半からは完全にとりのこされた感じ。本当に意味が分かりません。これSF? わざとなのだと思うのですが、いろんなパーツがバラバラに配列されていて、それが余計にわかりにくくしている要因になっているのでは? 誰の話をしているのか、今は誰が主体の文なのか、てんで分からなかった。

文庫OFF

2016/12/26

SF。連作短編集。柔らかSF。 ノスタルジックな雰囲気が漂う、少し不思議なサイエンスフィクション。 自分には柔らかすぎるSFでした。

Posted byブクログ

2013/02/01

ゲーム、熊、アメフラシ、火星、異星人、戦争、田宮麻美、上方語……無軌道なモチーフが入れ替わり立ち替わりして、統一設定のあるようなないようなの記憶をつなぎ合わせていく連作短編。 この物語には何人もの「おれ」が出てくると考えた方がよい。その一とその十のおれ、その二とその五とその七と...

ゲーム、熊、アメフラシ、火星、異星人、戦争、田宮麻美、上方語……無軌道なモチーフが入れ替わり立ち替わりして、統一設定のあるようなないようなの記憶をつなぎ合わせていく連作短編。 この物語には何人もの「おれ」が出てくると考えた方がよい。その一とその十のおれ、その二とその五とその七とその八のおれ、その九のおれ、その四のおれ、その六とその十のぼく……この区分が正しいのかもわからない。そしてこれらが多分同じおれを構成している。記憶が混線しているのだが、そのもつれが紐解かれることはない。一番現実らしい戦争の話が現れるその九でこういうことかと思いきや、その十ではまたまた違う話になる。そこら辺はひょっとしたらもっと読み込めば解けるのかもしれないけれど、多大な労力が必要そうだ。 もっと頑張って読めばもっと楽しいのだろうが、この抒情的な無軌道さを楽しむのも十分に心地よいと感じた。

Posted byブクログ

2011/11/27

不思議な世界のお話だった なんとなく圧迫間のある、そしてなんだかふわふわした世界。 一人称で話が進んでいくが、誰視点かがよく分からず混乱した。 そのため、最後まで読んでみてもなにがなんだかよく分からなかった。

Posted byブクログ

2011/10/30

 僕は北野勇作という作家が好きだ。  とても万人に受けるタイプの作家ではない。独特な世界で独特な文章を書く。それはいわゆる「普通」の小説に慣れている人には受け付けないタイプの小説かもしれない。多少は本を読むほうだと思っている僕でさえ、ちょっと戸惑ってしまう位独特なのだ。  で...

 僕は北野勇作という作家が好きだ。  とても万人に受けるタイプの作家ではない。独特な世界で独特な文章を書く。それはいわゆる「普通」の小説に慣れている人には受け付けないタイプの小説かもしれない。多少は本を読むほうだと思っている僕でさえ、ちょっと戸惑ってしまう位独特なのだ。  でも、そこには不思議な、ゆらゆらして、ぐらぐらして、ふらふらして、くらくらするような世界があって、それがとても不安で心地いい。  ストーリーはあるけど、ない。ないけど、ある。そんな不安定な小説を描く。  そう、北野勇作の小説は何故か不安定で切ない。読んだ後に何かすがるものを探したくなってしまう。何か大切なものを失くしたような気がするんだけど、それが何なのか思い出せない。そんな時の感覚に似ているかもしれない。  彼の小説の中で『どーなつ』という小説がいちばん好きだ。ドーナツというのは確かに彼の世界を端的に表していると思うのだ。  そう、ドーナツの真ん中には穴がある。穴というのは「無」だ。ドーナツの真ん中には「無」が居座っている。周囲を食べる前には確かに「無」が存在していたのに、周囲を食べてしまうと穴はなくなってしまう。「無」など最初から「無かった」かのように。  そんな不安定な存在感は、どうしてだろう、触れているとちょっと寂しくて、ちょっと哀しくなってしまうのだ。  そしてそれが文章ではなく感覚として描かれている、という衝撃。文字だけでなく、紙・インク・ページをめくる手・そして僕。それらで世界を作り上げていくメタフィクショナルな小説。  とか言いつつ、僕はあまり普通の友人にこの作家は薦めない。きっとヘンな奴だと思われるからだ。  でも僕はやっぱりこの作家の世界が好きだ。

Posted byブクログ

2011/10/01

父をデパートの屋上で待つおれ、電気で動く熊に乗って倉庫で作業するおれ、異星で戦うおれ、田宮さんに恋していたおれ。 おれの思い出には何かが多くて何かが足りない。 もう一度読んで確認しなきゃ。 何となく答えをつかみかけたけど、ふわふわってしてるんで。 そういう感じで、各話が少しづつ...

父をデパートの屋上で待つおれ、電気で動く熊に乗って倉庫で作業するおれ、異星で戦うおれ、田宮さんに恋していたおれ。 おれの思い出には何かが多くて何かが足りない。 もう一度読んで確認しなきゃ。 何となく答えをつかみかけたけど、ふわふわってしてるんで。 そういう感じで、各話が少しづつかすったり重なったりしたお話でした。

Posted byブクログ

2013/01/04

ほんとにひさしぶりの北野勇作。読んでるうちに何か思い出しちゃいそうなせつない感があいかわらずいいなあ。

Posted byブクログ

2009/10/07

「おれ」の思い出には何かが足りなくて、何かが多すぎる。いったい「おれ」はどこから来て、そもそも今どこにいるのだろう? どこか懐かしくて、切なく、そしてむなしい物語たちの曖昧な記憶。

Posted byブクログ