たけしの大英博物館見聞録 の商品レビュー
1996年に2日間に渡って閉館後の大英博物館を独占観覧し、記事になったものを再編集して2002年に刊行されたのがこの本。 現在の展示と違うかもしれないので観光ガイドとしては当てになるかわからない。そんなことより、世界中の歴史が詰まっている大英博物館が、ビートたけしという人物の目を...
1996年に2日間に渡って閉館後の大英博物館を独占観覧し、記事になったものを再編集して2002年に刊行されたのがこの本。 現在の展示と違うかもしれないので観光ガイドとしては当てになるかわからない。そんなことより、世界中の歴史が詰まっている大英博物館が、ビートたけしという人物の目を通してどのように解釈されたのか気になって手に取った。 そもそものきっかけは、彬子女王殿下の『京都 ものがたりの道』がとても面白かったこと。機械的にに受け取っていた観光情報に信頼できる人の目やモノの見方が加わることで、こんなに面白くなるんだと再発見できたからだ。エッセイを通して情報を得ると自分の中にも残りやすい。 そして本作、めちゃくちゃ面白かったです。 バイク事故から奇跡の生還を果たしたたけしさん、それから生きる意味を考えるようになり、真っ先に「大英博物館に行きたい」と思ったらしい。なぜなら、展示物はどれも「その人が生きた証」だから。あるものは権力者の象徴として、あるものは職人の最高傑作として、いつか自分は死ぬけれどそれでも後世に残したいものがあるところ、たけしさんは大英博物館を大きくそう解釈していた。 とにかく、たけし節での解説と感想が面白い。古代から続く権力者の自己顕示欲や所有欲、展示物と空間の関係、自分だったらどうするか、つらつらと軽妙に書いている。ロンドンのことを「うまく年をとり、うまく枯れた人が住んでる町」と書いているのも印象に残った。いつか確かめに行きたい。
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大英博物館に行かれる方は是非読まれる事をお勧めします!たけし氏の独自の解釈だけでなく(それも充分面白い)歴史的な背景説明も分かりやすいです。図書館の閲覧室に行ってみたい!!
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1997年に雑誌に掲載された記事を再構成して2002年に発行されたものらしい。 薄いのですぐに読み終わりますが、北野武氏が2日間に渡って閉館後の大英博物館を2時間ずつ独占観覧しての訪問記の形となっており、なかなか良いのではないでしょうか。
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2002年発行の本 大英博物館の一般公開終了後の2時間を二日間 たけしさん御一行が貸切、見学。 大英博物館の美術品の情報のみでなく、それを見たたけしさんの感想が随所にあり他の大英博物館紹介本より読んでいて面白かったです。
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