ひとたびはポプラに臥す(6) の商品レビュー
この巻になってようや…
この巻になってようやく鳩摩羅什の記述が少し増えましたが、むしろ「鳩摩羅什が歩いた道」を辿りながら、著者自身の足跡を辿った紀行文となっています。最終巻でのパキスタンの景観や魅力的な人々の描写は、カラチ空港の物々しい雰囲気しか知らない私にとっては新鮮でした。全巻を通して掲載されている...
この巻になってようやく鳩摩羅什の記述が少し増えましたが、むしろ「鳩摩羅什が歩いた道」を辿りながら、著者自身の足跡を辿った紀行文となっています。最終巻でのパキスタンの景観や魅力的な人々の描写は、カラチ空港の物々しい雰囲気しか知らない私にとっては新鮮でした。全巻を通して掲載されている写真も見どころです。
文庫OFF
シルクロード紀行最終…
シルクロード紀行最終回。ようやくガンダーラへたどりつきます。仏教探索のたびなら本当はガンダーラではなくてもっと先まで行かなきゃ行けない気もするのですが……。それはさておき、古の人たちは本当の教え(仏教)をもとめて今回のような旅をしたわけだが、実はこの紀行文からも分かるように、中国...
シルクロード紀行最終回。ようやくガンダーラへたどりつきます。仏教探索のたびなら本当はガンダーラではなくてもっと先まで行かなきゃ行けない気もするのですが……。それはさておき、古の人たちは本当の教え(仏教)をもとめて今回のような旅をしたわけだが、実はこの紀行文からも分かるように、中国-インドのこの過酷な旅の中で研ぎ澄まされ「本当」に出会えたのではないかと思わされた。
文庫OFF
読むのをすごく楽しみにしていた1冊。この旅行記がどう結ばれるのかわくわくしていました。静かで、壮大でいい終わりでした。
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一応、全巻読んだけど、いちいち覚えてないので 代表して1冊だけ登録。 旅をした場所が、興味深かったけど 今までの宮本さんの旅エッセイに比べると ちょっと劣るかな・・って感じ。
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宮本輝の『ひとたびはポプラに臥す』文庫版全6巻を読み終えました。 平成7年から4年間にわたって、北日本新聞に連載された紀行文です。 著者が、鳩摩羅什(くまらじゅう:AD350-409)という訳経僧の足跡を訪ねたいという長年の思いを実現。中国の西安からパキスタンのイスラマバードまで...
宮本輝の『ひとたびはポプラに臥す』文庫版全6巻を読み終えました。 平成7年から4年間にわたって、北日本新聞に連載された紀行文です。 著者が、鳩摩羅什(くまらじゅう:AD350-409)という訳経僧の足跡を訪ねたいという長年の思いを実現。中国の西安からパキスタンのイスラマバードまでの6700km、40日間の旅(全て車で走破)を綴っています。 結局、鳩摩羅什については殆ど何も得ることができなかったものの、このシルクロードの旅は、単なるロマンを超えたものになっています。旅人たち、そこに生きる人々が想像を絶する過酷な自然と闘って来た歴史を垣間見ることができます。 その中に、宮本はじめ、同行者(北日本新聞記者、カメラマン、宮本の秘書、そして二男)たちが繰り広げるドラマを描いた長大な紀行文になっています。 宮本特有の、読者をグイグイ引きこむ文により、いつも居眠りしている通勤帰りの電車でもどんどん読み進み、寝不足の約10日間でした。
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