ひとたびはポプラに臥す(4) の商品レビュー
クチャからカシュガル…
クチャからカシュガルへの新疆ウィグル自治区は、日本の昭和20年代によく似ていると語る著者。そのことが著者の想いや過去を交錯させるのでしょうか?この巻は内省の連続です。そして、ポプラ並木の大切さを改めて思うのです。
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シルクロード紀行第4…
シルクロード紀行第4弾。西域ではやっぱり外せない、仏教典翻訳の大家・鳩摩羅什についての考察です。生きることそれ自体がすでに過酷な修行のような西域で僧が考えたこと、宮本輝が考えたこととは。
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シルクロード紀行第4…
シルクロード紀行第4弾。旅の最難関にさしかかり、両親や自分自身の半生についての深い思索が始まります。そしてようやくポプラも。ちょっとクライマックスが遅いような、これからまだ2巻もあると考えると早いような……。
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この巻では、いろいろな言葉に出会うことができました。心を落ち着かせたり、奮い立たせたりするための言葉です。その言葉をかみしめるように読みました。
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宮本輝の『ひとたびはポプラに臥す』文庫版全6巻を読み終えました。 平成7年から4年間にわたって、北日本新聞に連載された紀行文です。 著者が、鳩摩羅什(くまらじゅう:AD350-409)という訳経僧の足跡を訪ねたいという長年の思いを実現。中国の西安からパキスタンのイスラマバードまで...
宮本輝の『ひとたびはポプラに臥す』文庫版全6巻を読み終えました。 平成7年から4年間にわたって、北日本新聞に連載された紀行文です。 著者が、鳩摩羅什(くまらじゅう:AD350-409)という訳経僧の足跡を訪ねたいという長年の思いを実現。中国の西安からパキスタンのイスラマバードまでの6700km、40日間の旅(全て車で走破)を綴っています。 結局、鳩摩羅什については殆ど何も得ることができなかったものの、このシルクロードの旅は、単なるロマンを超えたものになっています。旅人たち、そこに生きる人々が想像を絶する過酷な自然と闘って来た歴史を垣間見ることができます。 その中に、宮本はじめ、同行者(北日本新聞記者、カメラマン、宮本の秘書、そして二男)たちが繰り広げるドラマを描いた長大な紀行文になっています。 宮本特有の、読者をグイグイ引きこむ文により、いつも居眠りしている通勤帰りの電車でもどんどん読み進み、寝不足の約10日間でした。
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