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検証・なぜ日本の科学者は報われないのか の商品レビュー

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2013/11/03

10年ほど前の書籍であるが、それでも、今の日本の科学研究体制と大差無い。つまり、日本の科学研究体制がほとんど進展していないということを示している。 閉鎖的な研究室、学閥、一部有力者による徒弟関係の束縛、旧帝国大学による支配体制 などなど。 作者同様に、危機感を抱いた、一部の地方大...

10年ほど前の書籍であるが、それでも、今の日本の科学研究体制と大差無い。つまり、日本の科学研究体制がほとんど進展していないということを示している。 閉鎖的な研究室、学閥、一部有力者による徒弟関係の束縛、旧帝国大学による支配体制 などなど。 作者同様に、危機感を抱いた、一部の地方大学では、積極的な人事交流や、研究内容の公開・流動化などの試みがなされているがまだまだである。 研究資金の交付決定にまつわる不透明感は、未だに明らかになっていない。これでは、良い研究者が育つわけはない。 日本版NIHの創設も論じられているが、その実態は、各官僚が自身の権利を保護するために、いかにして人材を送り込むか躍起になっている。 これでは、まったくもってダメダメである。

Posted byブクログ