こわれもの の商品レビュー

浦賀和宏(著者)

浦賀作品の最高傑作。…

[文庫ＯＦＦ]

浦賀作品の最高傑作。終盤の感動は凡百の小説の比ではない。

先が気になり、最後ま…

[文庫ＯＦＦ]

先が気になり、最後まで一気読みです。主人公の漫画家は、恋人の死を予言していた女性から、自分も死ぬことを予言され、運命を変えようと必死に立ち回ります。そういう話です。じめじめした雰囲気が、いい味出してます。最後まで目が離せません。

2013/07/05

途中の、少し過激な表現が続くところで、一旦読むのを中断していたが、改めて読みなおしてみると、予想とは違った結末で呆気にとられた感があった。
ライトノベルを読んでいるような気もして、推理小説を読んでいるような気もし、すこし不思議な感じの小説であった。

2013/02/06

”こわれもの”浦賀和宏著　トクマノベルス(注意：2002/04発売)

・・・恋人を交通事故で亡くした売れっ子漫画家、陣内。彼はショックのあまり、人気ヒロインを作中で殺してしまう。そんな中、編集者から渡されたファンレターの中に、恋人の死を予知したものがあった。陣内はファンレターの送り主である女性と会い、詳しく話を聞いていくが・・・。女性の未来予知は本物か？予知された未来は回避不能なのか？

・・・概ね、予想どおりに進みましたが、ラストは予想外に明るかったですね。
タイトルの”こわれもの”が何をどう指しているか、の答えでその人の性格がわかるかも。

あとは、作中、人気ヒロインを殺した陣内を付け狙うオタクが出てくるのですが、その描写がリアル！
あー、自分と似たところがあるわー、と納得しました。(笑)

・・・ノンシリーズの旧作”眠りの牢獄”がもうすぐ(2013/02/15)発売予定。

2010/09/16

あれぇ？
これあんまりキワモノ指数高くないですねぇ。
でも0じゃないのは浦賀クオリティです。
そうじゃなきゃ異端者じゃないものね。

カニバリズムも猟奇表現も
ほとんど見られません。
だけれども｢嫉妬｣はうずまきます。
特にラスト。

犯人はあらかじめわかっているので
あまり考えない…と思ったら
最後に思わぬ事象があるので
油断は禁物。
でもね、思わぬところにヒントが出ているので
わかる人にはわかるはず。

まともですね。
なんか逆に寂しいぞ。

2010/04/02

う～ん、なんとも言えない気持ちの残る作品だなぁ。
結局、運命は変えられないのかな？

作品中、いわゆる『おたく』と言われるヤツが出てくるんだけど、実際いそうで怖い。
別にね～、アニメや漫画に夢中になることは悪い事じゃないと思うけど現実と空想の世界を区別できなきゃダメだよね。

死の予知能力。
もしも実際にあったらどうだろう、しかもそれがどんなに頑張っても防ぐことができない死の予知なら。

今回は神崎の予知能力はトリックだったけれど、里美の能力は本物だった。
しかも愛する婚約者がこれからどれだけつらい思いをするかも見えている。
先の変えられない能力ならないほうがいいな。里美が抵抗して少しでも明るい未来に変わるといいのに。

すっりしたようなしないような…と微妙な感想を持ったけど面白かったかな。
でもやっぱりこの人の作品では『彼女は存在しない』の方が上だと思うけど。

2009/12/29

この主人公の漫画家、ちょっと傲慢だけど言いたいことは分かる。どういう話書こうがそれはたしかに作者の勝手。文句言うようなところじゃないわ、というのは私も同じ意見。
本筋については、これは面白かった！　予言のネタについてはこう来るかな、と思うところがあったものの（実をいうとこんなネタの話書いたことがあったから）、ラストがこう来るとは！

2009/10/07

登場人物どいつもこいつもが胡散臭く、冒頭からあやしい。
犯人もなんとなく読めてしまうなと思いきや、最後の最後でこう来るか。なるほど、犯人が誰かうんぬんより面白い見せ方かもしれない。
その後の彼女の運命が気になるところ。

2009/10/04

売れっ子マンガ家、陣内龍二の婚約者・里美が交通事故で死んだ。ショックのあまり、陣内は、自作のヒロインを作中で殺してしまう。たちまちファンからの抗議が殺到。その中に里美の死を予知した手紙があった。日付は事故の数日前。陣内が手紙の差出人を訪ねると、神崎美佐という48歳の落着いた女性だった。部屋には作中のキャラクターが飾られ、熱心なファンであることを示している。何故、神崎は里美の死を予知できたのか？　そして、予知された死は防げないのか？　23歳の俊英が挑む迷宮的ミステリー！

2009/10/04

お勧めするか否かでは、お勧めはしませんが(ヲイ)、他の浦賀作品に比べたら読みやすいだろうなとは思う。シリーズモノではないのです。ミステリに属するかのも謎ですが、…えぇと、個人的には、最後に救いがあるので、読後はすっきりするので好きです。浦賀作品で読後すっきりなんてあんまりないんじゃー！