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「日本百名山」の背景 の商品レビュー

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2022/02/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

 深田久弥といえば「百名山」、登山家と思っていました。堀辰雄がライバル、堀と同じ一高・東大のエリートで山好きの文学者なんですね。安宅夏夫「日本百名山の背景 深田久弥二つの愛」、2002.4発行。この本は、深田久弥の生涯を辿り、「日本百名山」が生まれた背景を探った書です。同時に、深田が愛した二人の女性、北畠八穂(やお)と木庭しげ子への愛の書。カリエスで寝たままの最初に結婚した八穂を捨てて、18年振りに再会した初恋の木庭しげ子の元に走った深田久弥。八穂も後に、小説家・児童文学者として大成。

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2021/01/25

結果的にはこの選書は失敗だったのかもしれない。田澤拓也『「百名山」の人』を読んでなければ充分楽しめた筈だが、ストーリーも構成もよく似ている内容とあれば、先の作品の二番煎じ的な感じがして、著者には申し訳ないが、力作だけに残念な気がした。 しかし、なぜ今、深田久弥なのか?同じ時期に酷...

結果的にはこの選書は失敗だったのかもしれない。田澤拓也『「百名山」の人』を読んでなければ充分楽しめた筈だが、ストーリーも構成もよく似ている内容とあれば、先の作品の二番煎じ的な感じがして、著者には申し訳ないが、力作だけに残念な気がした。 しかし、なぜ今、深田久弥なのか?同じ時期に酷似した内容の評伝が出てくることも不思議である。『百名山』の作者が決して聖人君子ではなく、人臭い人間味あるひとりの男だったということを知ったことだけでも収穫といえようか。 それにしても、田澤氏の作品同様、この作品にも『百名山』はどのようにして生まれたのか?ということを謳っている割には、そのプロセスがくどすぎて反って物足らない。文学者としての深田像よりも登山家(というか、愛好家)としての深田像にフォーカスをあてて欲しかったことに、物足りなさを感じたのが本音だろうか。 「日本百名山」はいかにして生まれたのか?その答えは、深田がたどってきた文学の道のりよりも、汗と涙に濡れたひとつひとつの山頂(ピーク)にあるような気がした。

Posted byブクログ

2018/05/12

2018/5/12読了。 登山家で作家、日本百名山の執筆者である深田久弥の半生について。これを読んで改めて日本百名山を読むと、見え方が少し変わりそう。

Posted byブクログ

2016/11/18

深田久弥の100名山は有名だが、彼の半生がどのようなもので、100名山を書くきっかけになったのか初めて知った。 彼の小説も読んでみたくなる。

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2014/10/26

[ 内容 ] 「日本百名山」の作家・深田久弥(一九〇三~七一)の愛と創作の秘話。 なぜ深田は初期の瑞々しい小説世界から離れ、山の作家へと転身したのか。 その秘密を解く鍵は二人の女性にあった。 ひとりは、「改造」編集者時代に懸賞小説に応募してきたことをきっかけに結婚し、「共同作業」...

[ 内容 ] 「日本百名山」の作家・深田久弥(一九〇三~七一)の愛と創作の秘話。 なぜ深田は初期の瑞々しい小説世界から離れ、山の作家へと転身したのか。 その秘密を解く鍵は二人の女性にあった。 ひとりは、「改造」編集者時代に懸賞小説に応募してきたことをきっかけに結婚し、「共同作業」で作品を紡ぎ出していった北畠八穂。 もうひとりは、思いがけず再会し、忍ぶ恋から二度目の結婚にいたる一高時代の初恋の女性・木庭志げ子。 戦前・戦後の文壇状況のなかに作家の創作経緯を検証し、真実に迫る。 [ 目次 ] 第1章 運命の見えない手 第2章 人生はトンボ返り 第3章 賽子は振られた 第4章 火宅の人 第5章 故郷の山々に抱かれて 第6章 残された唯一の道 第7章 山の文学者・誕生 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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