強くて淋しい男たち の商品レビュー

永沢光雄(著者)

2021/01/22

『強くて、淋しい男たち』（永沢光雄）
けっして文章が上手いというわけでもないし、対象となるインタビューの相手もいまひとつマイナーな人が多い。「でも」なのか「だから」か人間らしく描かれている。
　どれも短いからその人物の一面だけど、焦点を当てる部分がいいし、その小さな一面が誰も描けないその人物を描いている。
　そしてなにより永沢光雄自身の淋しさがじわっと随所に描かれたダメぶりから伝わってくる。

2011/04/07

わりと地味な人達に寄り添うようにインタビューしているのがいい。ダメっぽい作者の日常が合間に挿入されるのも愛嬌があっていい。一回一回の話は短く、飽きないけれども毎回腹六分目くらいで終わる感があるのがやや残念。長嶋茂雄の章はこんなのあり！？と驚くレベル。この著者の作品はもっと読みたかったが。。。