1,800円以上の注文で送料無料

秘密 の商品レビュー

4

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/09/07

〈 日本赤軍・重信房子の娘が書いた数奇な半生 国籍を持たず、身分を隠し、英雄の娘としての衿持を抱いて生きてきたメイさんが、母のこと、仲間のこと、学生生活、恋愛……すべてを書きおろした衝撃の手記。〉 夫が廃棄しようとした本の束から出してきた(笑) 1972年のベイルートのテルア...

〈 日本赤軍・重信房子の娘が書いた数奇な半生 国籍を持たず、身分を隠し、英雄の娘としての衿持を抱いて生きてきたメイさんが、母のこと、仲間のこと、学生生活、恋愛……すべてを書きおろした衝撃の手記。〉 夫が廃棄しようとした本の束から出してきた(笑) 1972年のベイルートのテルアビヴ空港乱射事件の報道に震えたことを覚えている 日本赤軍は怖い パレスチナって何?とだけ この本の発行は2002年 かなり前だ 今、母の房子は刑期満了で出所  78歳 当時の仲間の岡本幸三はレバノン在住 76歳 無国籍で暮らすって…… パレスチナの紛争 ガザの悲惨な現状 やっとパレスチナのことに目を向けるようになった私 ふと手に取った本 メイさんのものすごい人生に心が痛む 読んでよかったなと思う 廃棄の束にもどすの、どうしようかしら ≪ 母の罪 誰にも言わず 今日本 ≫

Posted byブクログ

2024/04/04

奥平剛士という人が気になった。→と思って調べてたら高山文彦氏がこの辺りを連載して執筆中ということを発見。現在掲載中のところまで一気読みしてしまった。

Posted byブクログ

2023/10/23

最後の方、親戚に会うところ感動した。最近テレビで見て借りてみた。非常にわかりやすい解説だった。(本じゃなくてね)

Posted byブクログ

2020/12/28

私にとって生まれる前の出来事である日本赤軍の事件は遠い昔の出来事だ。 私が日本に生まれ、平穏に生きてきた同時期に筆者が重信房子の娘として身分を隠し、生きてきたとは読み終わった今でも信じられない思いだ。 「母たちは方法をまちがえ、そのために思いを十分に伝えられなかったという悔念の思...

私にとって生まれる前の出来事である日本赤軍の事件は遠い昔の出来事だ。 私が日本に生まれ、平穏に生きてきた同時期に筆者が重信房子の娘として身分を隠し、生きてきたとは読み終わった今でも信じられない思いだ。 「母たちは方法をまちがえ、そのために思いを十分に伝えられなかったという悔念の思いが強い」という一文があったが、その言葉どおり、アラブの世界では英雄である日本赤軍の思想、起こした事もはっきり理解する事ができないでいる。

Posted byブクログ

2020/08/29

日本赤軍あまり知らない。 テロリストと言われる人も子供にとっては自分を守ってくれるそして尊敬できる母親難だよなぁ。。 いろんな人がそれぞれの正義を持ってるって本当に複雑

Posted byブクログ

2018/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アラブ世界では“英雄の遺児”で通る彼女は、イスラエルの報復をおそれ、母・房子と離れ幼少から青春までを過ごした。房子逮捕ののち「有名になることで身を守る」ため、国籍を得ようとする彼女に立ちはだかる困難… レバノンはアラブ世界で避暑地であるという。涼しく林檎の木もあるそこで、父親は不問で「産まれる」と宣言され、皆に祝福された重信房子の娘=メイの自伝。 アラブ人は人なつこく、あけっぴろげで秘密を持てないという(日本でも戦前はそういう社会だったろう)。彼女はハーフとはいえ日本人に見えない顔立ちだが、母が日本人ということは絶対に明かしてはならない秘密だった。それと、実の父は目を合わせるとわかるが、それも口外できなかったという。小学校でも友達を家に呼ぶことも出来ない。転校を繰り返し…。その「秘密」が彼女の人格を形成していった。 1972年5月テルアヴィブ空港襲撃は、イスラエルの国際社会への公式発表では「一般乗客に無差別乱射したテロ」だが、テルアヴィブは半ば軍事空港であり、日本赤軍側は「管制塔を占拠し破壊した後、飛行機を奪って生還する」というわずかな成功の可能性に懸けた作戦行動だったと言う。ほとんど絶望でも生還の可能性があったというのなら死に場所を求めてということも含め理解は出来る。「英雄は悲劇的な最期で完結し伝説となる」その「壮挙」で戦死した奥平を心の父とし、実の父親を含む複数の男性が彼女を育てた幼年、少女時代の具体的描写が興味深い。抽象的革命理論を説教する母の手記と違って地に足の着いた平和志向がみずみずしい。アラブはイスラム一色というわけでもなく、イスラムもサウジアラビアのような厳格主義もあれば、ラマダーン断食をしない一派さえある。酒盛りもあるようだが? この文章(疑って悪いが)自分で書いたとすれば、おそろしく日本語に堪能。彼女の複雑な境遇が言語知能発達をうながし、「書くべきこと」をもたらしたのだろうか。 アメリカン大学というレバノンのキリスト教の大学で学び、まさに文化の架け橋となる有為の人材ではある。知ってる人からすれば分かりきったことかも知れないが「シーア派かスンニ派か、直接本人に聞いてはならない」「出身地、行った大学など遠回りに聞いて推測する」というのは知らなかった。そういう常識の集成(に加えて深い考察)が外交手腕となるのかも知れない。彼女に活躍の舞台を与える国は利益を得るだろう。 人権の徹底しているヨーロッパでさえ拉致/暗殺を行っている(らしい)イスラエル秘密警察から身を守るには、重信房子は日本の監獄に居る方が安全かも知れない。房子は日本人であり一部の人には「誇り」でさえある。それにしてもテロリストの前科を持つ閣僚ライラが彼女の法廷で弁護証言に立つとは。それにしても無国籍のメイが日本国籍を得るのは困難を極めた。DNA判定が無ければ不可だったかも知れない。 イスラエル側から言えば、1948年時点でパレスチナに「ユダヤ教徒10万、イスラム教徒4万、キリスト教徒2万5千」と言われていたから「イスラエル建国」は絶対無理筋というわけでもない。ただし「紀元135年ユダヤ王国の壊滅で、ユダヤ人はパレスチナから追放された」=ディアスポラは伝説で、じっさいにはユダヤ教をやめて現地に溶け込んだ者の子孫が「パレスチナ人」であるという。とすると台湾の外省人と本土人のような関係ということになるが。 「言論の自由」のある日本でも、重信メイがパレスチナの子供たちの置かれている惨状について発言すると、イスラエル大使館から「テロリスト(の娘)に発言させて」というような抗議があるらしい。逆にイスラエルの理解支援の方だが、内田樹の『私家版ユダヤ文化論』にも、イスラエル領事館で彼が名を名乗ると「レヴィナス『困難な自由』を翻訳された方ですね」とほとんど売れていない哲学書のことを言われたというエピソードがある(レヴィナスは内田が会いに行って著書にサインを頼むと「土曜日は安息日だからできない」と言ったほど厳格なユダヤ教徒であった)。敵意の海に浮かぶ孤島のイスラエルには自らを毀誉褒貶する者をチェックするデータベースがあるのかも知れない。オランダ人が「他の国は神から与えられたものでも、オランダの国土は自ら作ったもの」というような調子で、イスラエルでは「安全は積極的に出て勝ち取るもの」という過酷な認識があるのだろう。過剰防衛が悲劇を招かないことを祈るばかりである。

Posted byブクログ

2016/07/27

連合赤軍の重信房子の娘。 大学の頃からアレルギーがあったけれど、重信房子が国外へ脱出してからこんな人生を歩んでいたこと、アラブの人にどう思われていたか、娘や仲間への接し方など、知らないことばかりだった。 「どの人とも必ず分かち合えることがある」 「全ての人と対等に接しなさい」 ...

連合赤軍の重信房子の娘。 大学の頃からアレルギーがあったけれど、重信房子が国外へ脱出してからこんな人生を歩んでいたこと、アラブの人にどう思われていたか、娘や仲間への接し方など、知らないことばかりだった。 「どの人とも必ず分かち合えることがある」 「全ての人と対等に接しなさい」 など、自分達の暴力的な行動を反省し、家族に教えていた。

Posted byブクログ

2014/11/15

あまりにも世界のこと(パレスチナ)、日本人のこと(日本赤軍)を知らないことに衝撃。いかなる理由があれど人を殺めた行為は許されるものではないが、そこに至った背景を多面的に考えないといけない。ましてや肉親といえど直接関わらないメイさんは何ら罪はない。直後に彼女を取り上げた映画をみたが...

あまりにも世界のこと(パレスチナ)、日本人のこと(日本赤軍)を知らないことに衝撃。いかなる理由があれど人を殺めた行為は許されるものではないが、そこに至った背景を多面的に考えないといけない。ましてや肉親といえど直接関わらないメイさんは何ら罪はない。直後に彼女を取り上げた映画をみたが意思をもった話しには強い説得力があった。

Posted byブクログ

2014/09/29

朝日新聞で見て気になって読んでみたけど 知らない世界だったー 日本赤軍って聞いたことはあったけど、 こういう無国籍もあるんだなー 重信メイさんの生き方に感銘を受けました。パレスチナ、イスラエルの問題もなんとなく分かった。 革命の中のこどもたちもみてみようー

Posted byブクログ

2014/08/05

ブログに掲載しました。http://boketen.seesaa.net/index-2.html検索すると重信メイは、帰国した次の年に『秘密ーパレスチナから桜の国へ 母と私の28年』(講談社、2002年)という本を上梓している。 入手して読むと、その文章のうまさに感じ入った。た...

ブログに掲載しました。http://boketen.seesaa.net/index-2.html検索すると重信メイは、帰国した次の年に『秘密ーパレスチナから桜の国へ 母と私の28年』(講談社、2002年)という本を上梓している。 入手して読むと、その文章のうまさに感じ入った。たぶん、高校生レベルの日本語能力の時に書いたのではないかと思われるが、むずかしい言いまわしやこじゃれたレトリックはいっさいなく、たんたんと力強く、母と自分のこれまでを書き、いま、小菅の東京拘置所で面会している姿を伝えている。 感動的な本だ。

Posted byブクログ