子盗り の商品レビュー
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一気に最後まで。 常に「あ、そっちか!」という意外性があり、退屈しない作品だった。 全体的に暗い。 潤子が子供を諦めたのも分かるし、クニ代がすべてをもっていったのも分かる。ひとみと峰崎が死んでくれたのが唯一の救いかな。
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旧家に嫁いで、不妊治療を受けても子供が出来ない夫婦。親戚からも自分のところから養子を出すと迫られる。 夫婦が選んだ方法はありがちなものだった。 ところがその後は興味深い展開で、思いがけないラストを迎える。 後半の展開で★四つ。
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設定に無理がある部分もあったけど、田舎の旧家ってこんな感じなのかな~としんみり… 周囲のプレッシャーに狂っていく不妊夫婦の様子には鬼気迫る物がありました。
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#読了。旧家に嫁いだ美津子だが、長年子供に恵まれない。姑や親戚からのプレッシャーに追い詰められた夫婦が取る行動とは?前半の圧迫感から比べると、後半は失速した感あり。もっと追いつめてもよかったのでは。脇のキャラクター潤子でも1作出来るのでは?と思えるほどいい味を出していた。
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タイトル通りの物語。 人物達が等身大で醜く浅ましい。 そして女性特有の子供を持つことで自身の幸福度や妻の役目など、同じ女性として読んでいて苦々しくなる。 子供を持つ事に執着するのは、清らかな母性愛からくるものなのか。 優しさも厳しさも紙一重なら、この物語は母性愛と執着も紙一重で、...
タイトル通りの物語。 人物達が等身大で醜く浅ましい。 そして女性特有の子供を持つことで自身の幸福度や妻の役目など、同じ女性として読んでいて苦々しくなる。 子供を持つ事に執着するのは、清らかな母性愛からくるものなのか。 優しさも厳しさも紙一重なら、この物語は母性愛と執着も紙一重で、安易にこの物語の登場人物達を非難できないのだと思う。
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「BOOK」データベースの紹介を読んでようやくあらすじを思い出す程度の作品。ミステリーなのでついつい読んでしまうが、読み終わると「面白かった」とか「この人の他の作品がみたい」とかは思わない。
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裏表紙の説明を読んで期待した内容と離れていて残念。ミステリーという感じではなかった。ラストもなんだかなぁという感じ。
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タイトルからして誘拐ものミステリだと思ったけれど、どろどろとした女の情念ミステリ(?)。あんまりインパクトは強くなかったけれど、かなり「読ませる」作品。 たしかに「子はかすがい」って言うけれど。子供ができないってだけでこんな目にあってしまう旧家って、怖い。
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子どもが欲しくてたまらないのに、子宝に恵まれない夫婦。 周りの圧力もあり、つい犯罪を犯す。 ひたすら隠して暮らし続けるが…。
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京都の旧家榊原家に嫁いだ美津子は、10年もの不妊治療の甲斐なく、子を身ごもることができずにいる。親戚たちには、後継ぎとして養子を、という話を持ち込まれ、その話に悔し涙を流す義母クニ代に責められる。夫陽介は今後もこのままでいいと言うが、毎日の重圧に限界が来ていた。美津子は周到に計画...
京都の旧家榊原家に嫁いだ美津子は、10年もの不妊治療の甲斐なく、子を身ごもることができずにいる。親戚たちには、後継ぎとして養子を、という話を持ち込まれ、その話に悔し涙を流す義母クニ代に責められる。夫陽介は今後もこのままでいいと言うが、毎日の重圧に限界が来ていた。美津子は周到に計画を立て、産婦人科専門病院の新生児室に忍び込む……。 とにかく苦しかった。そして切実ですさまじい。今は、結婚して子供を産むことが必ずしも幸せとは限らないという女性が増えているが、美津子のような立場の女性にはそんな生やさしい自分勝手なことは言っていられない。仕方なく、美津子は苦渋の決断を強いられる。 しかしもう一方で、美津子のほかに、苦しんでいる女性が二人いる。帯に書かれた言葉を借りれば、「子供を奪われた女」と「母親になれないのに執着する女」である。ただし前者は、美津子に子供を奪われたということではないというところがミソだ。それぞれの女性の事情を知ると、本当に心が痛くなる。どの女性の気持も、とてもよくわかるから。子は宝だとよく言ったものだ。 こんなに読み応えのある小説を読んだのは久しぶりだ。第19回サントリーミステリー大賞と、読者賞をダブル受賞した作品だけあって、迫力と説得力がすごい。この完成度は、ミステリーと一言で言ってしまうのはもったいないくらいだ。読了後、しばらく放心状態だった。子供のことを思うと、この結末は複雑な気持で途方にくれてしまう。男女を問わず強くお勧めしたい一冊。(2005.4.22)
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