トヨタ式未然防止手法GD3 の商品レビュー
トヨタで開発した品質問題の未然防止手法GD3手法について詳細に解説している本です。 マネジメントにフォーカスされているため、数式などなく、読みやすくまとめられていますが、製造業ではない人には取っ付きにくい内容かと思われます。 簡単にまとめると、GD3法とは、 ・良い設計(Goo...
トヨタで開発した品質問題の未然防止手法GD3手法について詳細に解説している本です。 マネジメントにフォーカスされているため、数式などなく、読みやすくまとめられていますが、製造業ではない人には取っ付きにくい内容かと思われます。 簡単にまとめると、GD3法とは、 ・良い設計(Good design) ・良いディスカッション(Good Discussion) ・良い観察(Good Dissection)のこと。 GD3法の具体的手法となるDRBFM(Design Review based on Failure Mode)のステップとその実施要領が紹介されています。
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既存の仕組みを押し付けるのではなく、現場のニーズに合わせて仕立てる姿勢に好感を持てた。 但し、 GD3の基盤となるDRBFMは、基本的にはFMEA。 比較的現場に受け入れられやすいと感じたが、それでも面倒。 初版が2002年という事で、求められる仕組みも今とは異なっただろう。 逆に言うと、トヨタ内の仕組みも今ではカイゼンを繰り返されてより良いものになっていると思う。
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開発部門のコンサルをしているときに勉強しました。 マネジメントの視点も書いており、なかなか面白く読めるとおもいます。吉村さんはGMでもかつて活躍されており、アメリカと日本を対比しながら日本のマネジメント論が書かれています。(中田)
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ハードウェアの話なのですが、「設計」フェーズの品質獲得の話なので(生産フェーズの話ではないので)ソフトウェア開発でも十分参考になります。 特に、著者が考案したFMEAに代わるDRBFM(Design Review Basetd on Failure Mode)シートは、FMEAシ...
ハードウェアの話なのですが、「設計」フェーズの品質獲得の話なので(生産フェーズの話ではないので)ソフトウェア開発でも十分参考になります。 特に、著者が考案したFMEAに代わるDRBFM(Design Review Basetd on Failure Mode)シートは、FMEAシートよりもソフトウェアの故障解析シートとして役に立ちます(シート自体はどちらを使用しても良いのですがDRBFMの考え方を知っておくことが重要です)。 ちなみに、GD3とは、"Good Design", "Good Discussion", "Good Design Review"の略です。
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GD3のうち 良い設計(Good design) 良い議論(Good Discussion) は分かる。 もう一つのGDがよくわからなかった。 例えば、分かった点しか書いていないReviewは、実は何も分かっていない場合がある。 分からなかった点を書いてあるReviewを信用した方がよいかもしれない。 それが、未然防止の肝ではないだろうか。 例えば、問題が安全である場合には、FMEAをやり過ぎるより、安全分析をやりきることの方がよい設計には必要ではないだろうか。 故障は必ずしも安全の原因ではない。安全の真因を探すには、現場、現地、現物を大切にしよう。 ps. 最近は、トヨタではFMEAを取り入れた DRBFM(Design Review Based on Failure Mode) というのをやっているらしい。 http://www.i-juse.co.jp/statistics/xdata/sympo09_toyota.pdf HAZOPを取り入れた手法はまだ公開されていないのだろうか。
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