誰にでもできる恋愛 の商品レビュー
「誰にでもできる恋愛」などというものはない、ということを論じたエッセイです。 恋愛をする資格があるのは自立した男女だけで、相手に依存する人には恋愛する資格はない、というのが、著者の議論の要諦です。ただ、たぶん私自身が著者のようにきめ細かな感性を持っていないせいだと思うのですが、...
「誰にでもできる恋愛」などというものはない、ということを論じたエッセイです。 恋愛をする資格があるのは自立した男女だけで、相手に依存する人には恋愛する資格はない、というのが、著者の議論の要諦です。ただ、たぶん私自身が著者のようにきめ細かな感性を持っていないせいだと思うのですが、著者の言おうとしていることが理解できていないと感じるところも多々ありました。 たとえば、なぜ恋愛をするのに自立した人間である必要があるのかという問いに対する著者の考えは、リスクを負うことができるのは自立した人間だからだ、ということになるかと思うのですが、自立した「個」であるような人間がなぜ恋愛に向かうのか、ということは、明示的には書かれていません。 おそらくですが、自立した「個」であるような人間は、他者から「個」としての待遇されることを望み、みずからも他者の「個」を尊重するような生き方をするはずであり、そうした「個」と「個」の関係が、自立した男女の恋愛を生み出すのだ、ということになるのではないかという気がします。 もしこうした理解が正しければ、著者の考える「個」は、「強さ」を持っているがゆえに他者に対する「優しさ」を持つ、と言えるのかもしれません。もっとも、その「優しさ」が、「強さ」を持たない人に対しても投げかけられるのか、という疑問も感じないではありませんが。
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この人はやはりものすごく頭が良いのだろうなと思う。主張内容は異端児的に違いないが理路整然としていて、言葉の切れ味も鋭くなるほどと思わせられる話も多い。世界を多面的に捉えていて穿った見方で物事の本質を鋭くついているのです。恋愛論というよりは社会論といった趣きを持つ本書に描かれる大人...
この人はやはりものすごく頭が良いのだろうなと思う。主張内容は異端児的に違いないが理路整然としていて、言葉の切れ味も鋭くなるほどと思わせられる話も多い。世界を多面的に捉えていて穿った見方で物事の本質を鋭くついているのです。恋愛論というよりは社会論といった趣きを持つ本書に描かれる大人の恋愛には希望はなく、むしろ現代においては、見出し難い希望を見出すことのできるくらい訓練を積みスキルを高めた女性のみがその資格を持つという結論。実にシビアで単純明快な答えです。
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p35 思春期の異常な想像力を止めるはずの社会が機能していない p41 世間 p124 本質的な寂しさからどう抜け出すか
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女性誌の連載をまとめたもの。 読書中にツイッターでつぶやいたものから。 命の大切さに関する記述を読んでいて、ふと2002年夏頃の感覚がよみがえった。いつも鼻づまりの鼻にすっきり息が通ったような感覚。 「誰かに必要とされるということは、その誰かが、自分を受け入れてくれるということ、...
女性誌の連載をまとめたもの。 読書中にツイッターでつぶやいたものから。 命の大切さに関する記述を読んでいて、ふと2002年夏頃の感覚がよみがえった。いつも鼻づまりの鼻にすっきり息が通ったような感覚。 「誰かに必要とされるということは、その誰かが、自分を受け入れてくれるということ、つまりセックスさせてくれるということだ」っていうところが、何か違うような気がした。友情とかはどうとらえているのだろうか。 経済的に自立してないと恋愛できない、といった事が書かれているが、学生同士の恋愛とかはどうとらえているのだろうか。
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誰にでもできる恋愛などないという逆説的な意味がこめられたエッセイ。 恋愛するにはまずは経済的自立が必要であり、それらが揃わなければ恋愛などする資格がないとのこと。 誰にだってできるような安易な恋愛は拒否し、それよりも自分の生き方を確立して幸せになってこそ、初めて恋愛が成立する...
誰にでもできる恋愛などないという逆説的な意味がこめられたエッセイ。 恋愛するにはまずは経済的自立が必要であり、それらが揃わなければ恋愛などする資格がないとのこと。 誰にだってできるような安易な恋愛は拒否し、それよりも自分の生き方を確立して幸せになってこそ、初めて恋愛が成立するのだという。 昔と比較する場面が多く、昔の実態が分からない箇所もありなんともいえないが、自立とは精神的・経済的の二つの概念があることを知ることが出来る。
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恋愛を語ってるようで、メインはあくまで現代の日本における問題。 恋愛どうこう言う前に、もっとやるべきことがあるだろ、って言いたいんだろう。結構、痛烈に批判していて、読んでいて痛快! そうそう、恋愛がすべてって言ってる女はダメだ~って、自分を叱咤激励。 もっと自分の道をしっかりと...
恋愛を語ってるようで、メインはあくまで現代の日本における問題。 恋愛どうこう言う前に、もっとやるべきことがあるだろ、って言いたいんだろう。結構、痛烈に批判していて、読んでいて痛快! そうそう、恋愛がすべてって言ってる女はダメだ~って、自分を叱咤激励。 もっと自分の道をしっかりと見定めて人生生きて行かなくちゃ。 男に頼って生きるのはまっぴらだ、そう再度強く思った。
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精神的、経済的ともに自立していなければ恋愛する資格などない。 という趣旨の本。 納得。 とりあえず、経済的自立を目指して毎日、勤しみます。
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タイトルは逆説で、「誰にでもできる恋愛などというものはありません」だそうです。 「寂しさから自由になれるのは、面白い仕事だけです」というのと、「甘えを排除するための努力というのは、相手に尽くすことではない。一人でいるときでも充実した時間が持てるように、自分で努力するということだが...
タイトルは逆説で、「誰にでもできる恋愛などというものはありません」だそうです。 「寂しさから自由になれるのは、面白い仕事だけです」というのと、「甘えを排除するための努力というのは、相手に尽くすことではない。一人でいるときでも充実した時間が持てるように、自分で努力するということだが、それは難しい」 というところが自分的にはぐっときた。 後半の経済とか社会問題については、ちょっと押しつけがましい感じに嫌気が差してきた。
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読んでちょっぴり鬱になったけど、こういう考えもあるよって感じに受け止めました。「夏祭りのカレーに毒物が混入しているような社会で生きている」って表現は上手いと思う。
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んーと、正直言って期待はずれ。 村上龍の強気で無理強いしてくる感じの文体がそもそも気に入らない。 しかも、彼の恋愛観、結構あてつけこじつけなところが多い。 別に恋愛軸のエッセイって謳い文句にしなくていいんじゃないかな。 雑誌のコラムの寄せ集めだから仕方ないかもだけど。
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