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神樹 の商品レビュー

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2014/03/03
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祭祀の際に立てられる「柱」についての考察。諏訪大社の御柱祭から始まり、稲作文化の起源と伝播の道をたどって中國南方から北東部の少数民族のレポートを介し、最後に銅鐸の謎ときに迫る。 ポイントは太陽崇拝。大地と天(太陽)を結ぶのが柱の役目であり、大地のエネルギーを龍(あるいは蛇)で表し、太陽を鳥で表す。 著者の考えによると、銅鐸は神柱の先端に取り付けて、神降ろしのために音を鳴らすばかりではなく、表面に描かれた文様・図によって世界の理を表す、特別な祭具であるという。 日本人にとっての「まつる」ことの原点をたどる興味深い本だった。

Posted byブクログ