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キャリアアップ・レディー の商品レビュー

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2009/10/04

知らない作家名になじみのない出版社名だが、図書館をぶらついていてふと見つけ、 <29歳独身、元都銀OL、男性経験少々、 夢=外資系キャリアウーマン―― その名は ササキ*ヒロコ!> という帯の文句を見て、おもしろそうだと思って借りてみた。 しっ、しかし…… 「あたしはこん...

知らない作家名になじみのない出版社名だが、図書館をぶらついていてふと見つけ、 <29歳独身、元都銀OL、男性経験少々、 夢=外資系キャリアウーマン―― その名は ササキ*ヒロコ!> という帯の文句を見て、おもしろそうだと思って借りてみた。 しっ、しかし…… 「あたしはこんな話を読みたかったんじゃなーーーい!」 と心で叫んだ。なんちゅー話だ。あきれて哀しくなった。 著者は、本名を加藤卓郎といい、<現在、電気会社などの経営にたずさわるかたわら、文筆業を営む(小説・経営問題)>とある。 あとがきで、表題作は著者自身の留学体験を元に書いたもので、こういう失敗はしないようにと注意を促す意味で書いたと述べているが、どこまでが事実なのか……。著者は男性だからこれ全部は当てはまりえないんだけど。 っていうかそもそも、せっかくのイギリス留学なのに、何しに行っとんじゃオラァ! と、思いっきりどつきたい。もったいないったらありゃしない。世の中にはどんなに行きたくても行けない人がたくさんいるってのに。ご両親の気持ちを何だと思ってるんだ。ホストファミリーにも失礼でしょう。何がキャリアアップだ。この本をおもしろそうだと思った自分が恥ずかしい。裏切られた気分。誤植も多いし。 ということで、留学を考えている人は、これは読まない方がいいです。留学へのキラキラした希望が失われますよ。わたしも留学には多少の憧れがありましたが、これを読了後、うんざりしている自分がいました。もちろんわたしなら絶対にこんな風にはならないし、著者の言うようにこれを反面教師にすればいいんだろうけど、わたしはもう、これを読んだだけでお腹イッパイというか、ハチャメチャな疑似体験をさせられて疲れてしまったのです。これからも日本でコツコツやっていこうっと。 本書には短編が三本収録されている。表題作と、「ラマダン町工場物語」と、「ゲバルト復活劇場」。唯一、「ラマダン町工場物語」だけが、まあ良かったかなと思う。けど、それだけなので本書はお勧めしない。(2006.3.4)

Posted byブクログ