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息子よ!韓日に架ける「命の橋」 の商品レビュー

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2020/12/20

新大久保駅でホームに転落した客を救おうと、居合わせた関根史郎さん、李秀賢さんの2人がホームに飛び下りたものの3人とも亡くなったという事故があったのは2001年1月26日のこと。もう20年になろうとしている。この本は、秀賢さんの母親が中心になって書いたもの。友人や妹が一部を担う。2...

新大久保駅でホームに転落した客を救おうと、居合わせた関根史郎さん、李秀賢さんの2人がホームに飛び下りたものの3人とも亡くなったという事故があったのは2001年1月26日のこと。もう20年になろうとしている。この本は、秀賢さんの母親が中心になって書いたもの。友人や妹が一部を担う。2001年3月発行だから事件からずいぶんほどない時期にできている。 母親も書いているし、書中の秀賢さんの在りし日の姿からすると、ただただ目の前でホームに転落した人を救うという、当たり前のことをする意識でホームを下りた人だったんだろう。でも、そんな危険なことを咄嗟にできる人が実際のところどれだけいるだろうか。 韓日を結ぶようなことができたらと日本に来て、志半ばで逝った秀賢さん。嫌韓・反韓的な動きがかまびすしい日本でありながら、いまでもこの事故のことは語り継がれているし、ご両親は秀賢さんの名を冠した奨学金も設けている。こういうかたちで韓日を結ぶということは悲しいけれど、せめてものすくいといえるだろうか。

Posted byブクログ