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ナニワ青春道 立身篇 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2009/10/04

ナニワ金融道という漫画と同じくらい、もしくはそれ以上に、「アク」の強いエッセイである。 大阪弁の文体で綴られる主張は優しく見えながらも、ボディブロウのようにジワジワと、かつ痛烈に読み手に訴えかけてくる。 一筋縄ではない人生を歩んできた青木氏がたどり着いた思想は、過剰な程にリアリ...

ナニワ金融道という漫画と同じくらい、もしくはそれ以上に、「アク」の強いエッセイである。 大阪弁の文体で綴られる主張は優しく見えながらも、ボディブロウのようにジワジワと、かつ痛烈に読み手に訴えかけてくる。 一筋縄ではない人生を歩んできた青木氏がたどり着いた思想は、過剰な程にリアリスティックであった。 それゆえに彼は社会にまかり通る慣例や宗教、さらには資本主義そのものにすら焦点をあて、巧妙な切り口で鉄槌を下していく。 レーニン、マルクス思想の影響が強く見られる本書は、もはやエッセイの域を超え「現代思想」といっても過言ではないだろう。

Posted byブクログ