デッドリミット の商品レビュー

ランキン・デイヴィス(著者),白石朗(訳者)

2011/11/26

リーガル・サスペンスとしては判決のひっくり返り方など、ロジカルな部分がやや物足りない。また誘拐犯側に筆を割きすぎ。ストーリーテリングはよい。

2009/10/04

英国法務総裁が誘拐された。誘拐犯人からの要求は、現在裁判に掛けられている事件の真犯人を探すこと。裁判は既に陪審員の評議に入っている。いつ評決が出されるのか分からないまま、真犯人を探す法務総裁の弟の首相。そして陪審員の評決は？▼デッドラインが分からないまま物語が進むのが本書のミソ。それに加え、陪審員の評決に至るまでのストーリ、法務総裁の弟にあたる首相が兄のために真犯人を探していくストーリー、そして、犯人と誘拐された法務総裁の巡るストーリの其々が読み応えタップリに展開していきます。まさに息も付かせぬハラハラ・ドキドキの１冊、ぜひお奨めです。