物語の魔の物語 の商品レビュー
作中作をテーマにした…
作中作をテーマにしたホラー傑作集。読んでいる内に頭の中が混乱してくるようなトリッキーな作品が多い。
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二重構造になった怪談…
二重構造になった怪談。色々な作家が書いています。
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古今の傑作を集めた「異形ミュージアム」シリーズとしては二冊目で、今回は“メタフィクション”テーマのアンソロジー。つまり今回語られる“異形”とは「物語」そのもの。 メタフィクション=作中話を扱ったもの、という単純な先入観があったのと、長編などで複雑なメタ構造を持つ作品を読んで混乱...
古今の傑作を集めた「異形ミュージアム」シリーズとしては二冊目で、今回は“メタフィクション”テーマのアンソロジー。つまり今回語られる“異形”とは「物語」そのもの。 メタフィクション=作中話を扱ったもの、という単純な先入観があったのと、長編などで複雑なメタ構造を持つ作品を読んで混乱を来した経験から、どうもメタという言葉に引っかかりがあったのだけれど、一口にメタフィクションと言っても様々な形態があるものだと知った次第。 収録作13編。解説にも出てきたが、「絵のない、読む“エッシャーの瞞し絵”」というイメージが一番しっくり来るのではないだろうか。
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物語に絡め取られてしまったり、創作物である物語が現実の側にはみ出し侵食する…などなど、メタフィクション、メタ怪談な物語を集めた豪華なアンソロジー。我ながら、持っていたとは驚き。 収録された13編のうち、“魔の物語の魔”である小松左京「牛の首」、“魔の物語の物語”である井上雅彦「...
物語に絡め取られてしまったり、創作物である物語が現実の側にはみ出し侵食する…などなど、メタフィクション、メタ怪談な物語を集めた豪華なアンソロジー。我ながら、持っていたとは驚き。 収録された13編のうち、“魔の物語の魔”である小松左京「牛の首」、“魔の物語の物語”である井上雅彦「残されていた文字」、岸田今日子「セニスィエンタの家」、横溝正史「鈴木と河越の話」、星新一「殺人者さま」、そして“物語の魔の魔”である夢枕獏「何度も雪の中に埋めた死体の話」が印象に強く残り、戦慄した。 この本は「異形ミュージアム」シリーズの2冊目。ぜひ1冊目の『妖魔ヶ刻 時間怪談傑作選』も掘り出して読んでみたい。編者である井上雅彦氏による作品解説も読み応えあり。
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