平田篤胤の世界 の商品レビュー
国文学の本を読んだのは初めて。平田篤胤の名を知ったのも初めて。 ウィキペディアを引き引き読んでみた。 そんな状況で、私なりの平田篤胤像は作られた。乱暴に言うと人知の及ばない世界に思いを馳せる哲学集団の中でも、とりわけスピリチュアルな方向に解をもとめた人物といったところだ。 まず...
国文学の本を読んだのは初めて。平田篤胤の名を知ったのも初めて。 ウィキペディアを引き引き読んでみた。 そんな状況で、私なりの平田篤胤像は作られた。乱暴に言うと人知の及ばない世界に思いを馳せる哲学集団の中でも、とりわけスピリチュアルな方向に解をもとめた人物といったところだ。 まず、篤胤が師として仰いだ人物として当時すでに故人だった本居宣長がいる。宣長は神々の世界の中に人間は操られて住んでいる、という考えを持っていた。一方、平田篤胤はオリジナルな思想を展開させて、神々の世界と彼岸と此岸とを分けて考えた。 しかし、この本、前半は本居宣長について書かれている。それならば、タイトルを『本居宣長と平田篤胤の世界』とするべきではないのだろうか? 知名度で言うと、 本居宣長>>平田篤胤 であり、宣長8:篤胤2という内容を期待する読者が群がるから、やめたのか? つまり、篤胤の名前だけを出すことで、初めて宣長と篤胤が同等に扱われると示すことが出来るということなのだろうか。
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