観世寿夫 世阿弥を読む の商品レビュー
観世寿夫の、世阿弥に立ち返ったラジカルな(今となっては標準となった?)能論。 家元制度への批判や実力主義の主張など鋭くまぶしい。しかしそれを裏付けるための緻密な裏付けがあったのだろう。能を知らない者でも理解できるような、平易な表現で能の魅力・本質(?)が語られている。 安直な写実...
観世寿夫の、世阿弥に立ち返ったラジカルな(今となっては標準となった?)能論。 家元制度への批判や実力主義の主張など鋭くまぶしい。しかしそれを裏付けるための緻密な裏付けがあったのだろう。能を知らない者でも理解できるような、平易な表現で能の魅力・本質(?)が語られている。 安直な写実ではなく、運命自体を表現したような舞台。具象性が消滅した無の境地。 読みやすい観能の手引きでもある。
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