赤毛のアンに隠されたシェイクスピア の商品レビュー
少女文学のように受け止めていた「赤毛のアン」がこれほど英米文学の粋を集約したような奥深い文学であるとは!感動を覚えつつ耽読。英語の原文で読むと引用した箇所が明らかに分かるとのことで、それが英米文学のどの箇所にあるのかを探る旅!!著者はワクワクしながらハワイまで行きホノルルの図書館...
少女文学のように受け止めていた「赤毛のアン」がこれほど英米文学の粋を集約したような奥深い文学であるとは!感動を覚えつつ耽読。英語の原文で読むと引用した箇所が明らかに分かるとのことで、それが英米文学のどの箇所にあるのかを探る旅!!著者はワクワクしながらハワイまで行きホノルルの図書館へも通ったということが伝わってくる。シェイクスピアは9か所発見し、またアヴオンリーという地名さえもが、シェイクスピアの生誕地を流れるエイヴォン(AVON)川から。そして単なる引用にとどまらず、その文脈のオマージュとなっているのだ。そしてアーサー王伝説、更にテニスン、ブラウニング、バイロン、ディケンズ、ワーズワース、ロングフェロー…。楽しかった! 例えば「薔薇はたとえどんな名前で呼ばれても甘く香る」は「ロミオとジュリエット」から。「美しい花を、美しい乙女に」は「ハムレット」から。エルフ、フェアリー、インプ、ゴブリン、ディヴィニティなど様々な妖精の名前もシェイクスピアの劇作品から。ワーズワースからは「かつて草は光り輝き、花には栄光があった」。これはナタリーウッド主演の映画「草原の輝き」でも引用されていた!
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アンシリーズファンの私には素敵すぎる本!こんなに奥深かったとは…!子供文学に見せかけて、本当にレベル高い!質が良い!立て続けに感動。モンゴメリはそうとう文学オタクだったんだなぁ。引用句の使い方が素晴らしい。これを読めばあっという間に英米文学の虜☆
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