レッドサン ブラッククロス(1) の商品レビュー

佐藤大輔(著者)

2010/08/16

本書を含むこのレッドサンブラッククロスシリーズで描かれる日本は、日露戦争後、中国大陸から手を引き、海軍を主体とした海洋貿易国家としての道を選んだ日本である。陸軍に引っ張られた史実と比較すると非常に対照的である。私は本書の日本が当時の正解だったのではないかと思うが、この日本の未来は我々の生きている世界ではないことはたしかだろう。そう考えるとあのとき戦争に負けていたのは必要なことだったのか？などとちょっと考えてしまう。

本シリーズではヒトラー率いるドイツ第三帝国と日本の対決が描かれる。第一巻である本書ではその序章といったところか。
日独が戦いに至る過程は非常におもしろいものになっている。とりあえず一言でまとめると、ドイツつえええええええｗ　そしてえげつない。

陸軍力で勝る独軍と海軍力で勝る日本軍。この戦いはどうなってくのか。
それは二巻以降を読んで見届けてほしい。