1,800円以上の注文で送料無料

人魚とビスケット の商品レビュー

4

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/06/11

なんか純ミステリだと思い込んでたのと探してた期間が長くて期待値上げすぎた!普通になんも考えず読んだらもうちょっと評価違ったと思うんだけどとりあえずメインは漂流劇ちょっとミステリ添えという感じ。漂流劇も愛憎メインで細けえことはいいんだよって感じだしミステリ要素もオマケ程度なんだけど...

なんか純ミステリだと思い込んでたのと探してた期間が長くて期待値上げすぎた!普通になんも考えず読んだらもうちょっと評価違ったと思うんだけどとりあえずメインは漂流劇ちょっとミステリ添えという感じ。漂流劇も愛憎メインで細けえことはいいんだよって感じだしミステリ要素もオマケ程度なんだけどとにかく新聞広告の導入が気になるので起承転結の起の勉強になった気がする。この広告ほんとにあったんだなあ……。

Posted byブクログ

2014/01/26

冒頭の、新聞の三行広告のミステリアスな進行と、その後の、生命の危機と、猜疑心と、差別とが、狭い空間の中で淀んでいる緊迫感と、そして、我知らずしんみりしてしまった結末。 人魚の人間性の由来に納得。

Posted byブクログ

2014/01/06

とある謎めいた個人広告のやりとりに惹かれた主人公が、そのやりとりの主、人魚、ビスケット、ブルドッグたちを何とか手繰り寄せ、インタビューに成功する。 野蛮なナンバー4とはなんなのか、密約とは? 短い冒頭のやりとりにいくつかの謎がちりばめられていて、けれどこの小説の8割を占めるの...

とある謎めいた個人広告のやりとりに惹かれた主人公が、そのやりとりの主、人魚、ビスケット、ブルドッグたちを何とか手繰り寄せ、インタビューに成功する。 野蛮なナンバー4とはなんなのか、密約とは? 短い冒頭のやりとりにいくつかの謎がちりばめられていて、けれどこの小説の8割を占めるのはビスケットとブルドッグが告白した、海での遭難事故の経緯。 これだけでも十分面白い。ていうかこれプラス申し訳程度のしめのページで終わるのかと思いきや、ラストがまたおお!という展開。 そしてホラーチックなタイミングが何とも言えなかった。 天罰ってやつ?

Posted byブクログ

2013/04/08

ミステリの精髄であり、全ての小説の手本。 「人魚へ。あなたを探し出すために、あの十四週間とナンバー4の物語を出版することにした。ビスケットより」 英新聞の通信欄に寄せられた、謎めいた魅力的なやりとりから始まる漂流譚。 巧みなプロット、ディティールの迫真の描写、ハリウッドのスピ...

ミステリの精髄であり、全ての小説の手本。 「人魚へ。あなたを探し出すために、あの十四週間とナンバー4の物語を出版することにした。ビスケットより」 英新聞の通信欄に寄せられた、謎めいた魅力的なやりとりから始まる漂流譚。 巧みなプロット、ディティールの迫真の描写、ハリウッドのスピードとイギリスの繊細さとの合体。 唯一の欠点は、海に行くたび怖気づくという後遺症が残ることか。 鮮やかな悪夢にうなされるとう、本読みの幸せを堪能できる一冊。

Posted byブクログ

2013/02/25

昔借りて読んで、面白くて興奮したのを友人が覚えていて、古書店で見つけて送ってくれた。再読だけれども、やっぱり面白い!急展開もなければ、陰惨な事件も起きないけれども、こういうサスペンスだってあっていいと思う。

Posted byブクログ

2012/06/19

「人魚へ。とうとう帰り着いた。連絡を待つ。ビスケットより」イギリスの新聞に掲載された奇妙な三行広告に隠されていたのは14週に及ぶ壮絶な漂流譚だった……。 謎めいた個人広告のやり取りに始まる導入部がなんとも魅力的。やがて明らかになる漂流体験の壮絶さも圧巻。極限状況での飢え、渇き、複...

「人魚へ。とうとう帰り着いた。連絡を待つ。ビスケットより」イギリスの新聞に掲載された奇妙な三行広告に隠されていたのは14週に及ぶ壮絶な漂流譚だった……。 謎めいた個人広告のやり取りに始まる導入部がなんとも魅力的。やがて明らかになる漂流体験の壮絶さも圧巻。極限状況での飢え、渇き、複雑な人間模様に圧倒される。この漂流パートに、後日譚に繋がる伏線を巧妙に隠す手際も素晴らしい。 実際にあった個人広告をもとに作り上げられた小説だというのも良いエピソードだね。

Posted byブクログ

2011/06/23

面白いミステリの条件の一つは、「魅力的な謎」の提示、だと思っています。 これもまず、謎がなんとも魅力的。

Posted byブクログ

2011/04/11

遭難した船の上での十四週間、何が起きたのか……という物語。ドラマ性には欠けるかもしれないが、追い詰められた人間の怖さが滲み出ていて怖い。

Posted byブクログ

2012/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1951年3月7日から5月21日までイギリスの新聞に連続掲載された奇妙な3行広告。 『人魚へ。あなたを探し出すために、あの十四週間とナンバー4の物語を出版することにした。ビスケットより』…『ビスケットへ。もし会うことを承諾したら、あの十四週間のことには触れないと約束してくれますか?人魚より』… 海の狂気と、人間同士の狂気と、事実と虚構が折り重なってひとつの物語は結実する。 海のうえに投げ出された人間の飢えと渇きが体験者でなければ書けないほどリアル。 海が前より怖くなった。 あの広告たちの事実はどうだったんだろ。

Posted byブクログ

2011/02/16

桜庭一樹読書日記読んでたら読みたくなって。しかし売ってないので図書館の本。 面白いんだが、いまいちこの小説の謎解きを読み切れてない気がする…。ので色々考えて深読みもたぶんしてる。でも深読みのできる小説っていうか、ぜんぶ最後まで明言しない小説が好きなのでもやもやするけどいいような気...

桜庭一樹読書日記読んでたら読みたくなって。しかし売ってないので図書館の本。 面白いんだが、いまいちこの小説の謎解きを読み切れてない気がする…。ので色々考えて深読みもたぶんしてる。でも深読みのできる小説っていうか、ぜんぶ最後まで明言しない小説が好きなのでもやもやするけどいいような気がする。 このタイトルもいいよなあ。

Posted byブクログ