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海上護衛戦 の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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読む前に著者は・・・

著者は大東亜戦争当時海上護衛総参謀という要は軍需物資の海上輸送の責任者だったわけだがここでは輸送船を護衛する軍船が足りない、足りないから輸送船もろとも敵に見つかって輸送船などがやられるとぼやいてるようだが実際は敵は輸送船がいつどこにこるかわかってる上で攻撃例えて言うなら現金輸送車...

著者は大東亜戦争当時海上護衛総参謀という要は軍需物資の海上輸送の責任者だったわけだがここでは輸送船を護衛する軍船が足りない、足りないから輸送船もろとも敵に見つかって輸送船などがやられるとぼやいてるようだが実際は敵は輸送船がいつどこにこるかわかってる上で攻撃例えて言うなら現金輸送車が現金を輸送するルートを毎日変えてなかったために襲われるそんなようなことをやらかしてる。そういったことが著者は知ってか知らずかその部分についての言及がないので大和特攻作戦で海上護衛総隊に燃料が割り振られなかったことについてブチギレされてもなんだかなぁ~

さとみつ

太平洋戦争真の敗因は…

太平洋戦争真の敗因は、シーレーンの軽視に尽きると思います。そのことを、実際に護衛作戦に従事した著者が断腸の思いで知らしめてくれる本。南方資源地帯を攻略したまでは良かったが、その資源を無事日本に運ぶことは殆ど考えていなかった。これではいったい何のために戦争をはじめたのかわからない。...

太平洋戦争真の敗因は、シーレーンの軽視に尽きると思います。そのことを、実際に護衛作戦に従事した著者が断腸の思いで知らしめてくれる本。南方資源地帯を攻略したまでは良かったが、その資源を無事日本に運ぶことは殆ど考えていなかった。これではいったい何のために戦争をはじめたのかわからない。お粗末な対潜防御、艦隊戦しか頭にない連合艦隊幹部。負けるべくして負けたとしか言いようがないです。

文庫OFF

著者は旧海軍の海上護…

著者は旧海軍の海上護衛総隊の参謀を務めた人で、米軍の潜水艦と機動部隊の前にずたずたにされていった日本のシーレーンを何とか確保しようと努力を重ねた。 その記録である。良く「ミッドウェーで勝っていれば...」など、個々の海戦での勝ち負けに興味が行きがちであるけれど、旧海軍は米海軍によ...

著者は旧海軍の海上護衛総隊の参謀を務めた人で、米軍の潜水艦と機動部隊の前にずたずたにされていった日本のシーレーンを何とか確保しようと努力を重ねた。 その記録である。良く「ミッドウェーで勝っていれば...」など、個々の海戦での勝ち負けに興味が行きがちであるけれど、旧海軍は米海軍による「スターべーション作戦」(通商破壊、戦略爆撃、機雷封鎖等による日本の戦争経済の破壊)に対し、一矢を報いることなく破れているのである。 そのことについて良く理解できる本である。大東亜戦争に対して何か

文庫OFF

著者は、昭和18年か…

著者は、昭和18年から終戦まで日本海軍で海上護衛総司令部参謀務めていた。海上護衛戦の記録、様子などが描かれていて、この視点からの本は珍しい。

文庫OFF

2012/08/24

「腹が減っては戦はできぬ」 こんな言葉は子供でも知っている。 しかし、わずか60年程前こんな子供でも知っていることを知らぬ連中が居た。 筆者はある場面でこう語る。 「国をあげての戦争に、水上部隊の伝統が何だ。水上部隊の栄光が何だ。馬鹿野郎」 最初にこの一文を読ん...

「腹が減っては戦はできぬ」 こんな言葉は子供でも知っている。 しかし、わずか60年程前こんな子供でも知っていることを知らぬ連中が居た。 筆者はある場面でこう語る。 「国をあげての戦争に、水上部隊の伝統が何だ。水上部隊の栄光が何だ。馬鹿野郎」 最初にこの一文を読んだとき、鈍器で頭を殴られた様な衝撃を受けた。 最終章のタイトルは「空腹、降伏」 読み終えたあと言葉にならなかった。

Posted byブクログ

2011/09/09

日本が戦争に負けた理由が、これ以上なく納得でくる本。 あの戦争のときもまともな人はいたんだという嬉しい発見と、それでもあの戦争に突入した日本の組織の体質は今も変わっていないのではという悲しい発見があった。

Posted byブクログ

2011/05/16

日本のような島国にとって、海軍の本義は海上通商路の保護にあります(広い意味での制海権)。それを忘れるとどうなるのか、本書を読むとよーくわかります。せっかく南方の資源地帯を押さえても物資が本土に届かないんですからね。

Posted byブクログ

2009/10/07

勝手なイメージとしては陸軍が突っ走って戦争して負けた、みたいに思ってたんですがコレ読むと海軍も褒められた状態でもないなと思いました。現実見てる人の意見ってスルーされやすい。 正面決戦ばっかりにお金と人をかけてその為に本当は一番大切な水上交通は超なおざりに・・・ アメリカの圧倒的な...

勝手なイメージとしては陸軍が突っ走って戦争して負けた、みたいに思ってたんですがコレ読むと海軍も褒められた状態でもないなと思いました。現実見てる人の意見ってスルーされやすい。 正面決戦ばっかりにお金と人をかけてその為に本当は一番大切な水上交通は超なおざりに・・・ アメリカの圧倒的な物量だけに負けた訳でもないようです。 考えさせられます…

Posted byブクログ

2009/10/07

どなたかのブクログで高評価点がついていたので、つられて購入してしまいました。てっきり仮想戦記物を期待していましたが、太平洋戦争の敗因を、シーレーンの観点から述べた体験記でした。 これまでにあまり着目されなかった観点で、言っている事もごもっとも。ただ最初の数10ページを読んで、大体...

どなたかのブクログで高評価点がついていたので、つられて購入してしまいました。てっきり仮想戦記物を期待していましたが、太平洋戦争の敗因を、シーレーンの観点から述べた体験記でした。 これまでにあまり着目されなかった観点で、言っている事もごもっとも。ただ最初の数10ページを読んで、大体わかった気になったんですが、それから400ページにもわたって、あとは同じ事の繰り返しのような。。。 評点が辛いのは、1/3程度までは読めたものの、最後まで読破する気力が維持できなかったからです。 2006/4/4

Posted byブクログ

2009/10/04

資源を海外からの輸入に依存する国、日本。あの戦争での敗因は、決して個別の戦闘に敗北したからではなく、戦争遂行に必要な海上交通路の確保に失敗したことにあったことを鋭く描いた名著。特に著者の大井氏は当時、海上護衛の現場におり、彼の当時の経験を元に書かれた本書は現代の日本においても、そ...

資源を海外からの輸入に依存する国、日本。あの戦争での敗因は、決して個別の戦闘に敗北したからではなく、戦争遂行に必要な海上交通路の確保に失敗したことにあったことを鋭く描いた名著。特に著者の大井氏は当時、海上護衛の現場におり、彼の当時の経験を元に書かれた本書は現代の日本においても、その重要性を失っていない。

Posted byブクログ