日本国憲法・検証 1945-2000資料と論点(第4巻) の商品レビュー

古川純(著者),竹前栄治

人権のほぼすべての領…

[文庫ＯＦＦ]

人権のほぼすべての領域をカバーし，４４の論点にわけて解説を加える．それぞれの論点には，憲法制定過程の資料や関連する判例や法令が資料として掲載されている．憲法の教科書にはあまり載っていない資料があるので，ひと通り憲法を勉強した人にもとても参考になる．

2017/01/14

２０００年刊、全7巻中4巻。著者は専修大学法学部教授。◆他のシリーズ本よりややインパクトが小。本稿対象の人権論につき、判例・学説の言及が乏しい本書より、他の憲法の基本書で代替可能。ちなみに、他の基本書で触れられていない事項として、旧外地人の選挙権の有様、靖国神社成立の過程、旧帝国憲法下での各種人権規制の具体的内容等である。なお、読売新聞や小沢一郎の憲法改正試案はとりあえずは一読すべきか。が、戦前期(特に十五年戦争期)の状況等を考慮すれば、個人的には、かかる試案を諸手を挙げて賛成する気には到底なれない。