バックミンスター・フラーの世界 の商品レビュー
これが、第一次大戦前後のアメリカ人のセンスか。大正期にモガ、モボなんて浮かれた日本人では、勝てないということか。 懐胎期間と短命化(エフェメラリゼーション)。 カイロスではなく、クロノスなのかな。 バフェットって、こんな感じなのか。 機密性や、弁にこだわりがあるあたり、これは...
これが、第一次大戦前後のアメリカ人のセンスか。大正期にモガ、モボなんて浮かれた日本人では、勝てないということか。 懐胎期間と短命化(エフェメラリゼーション)。 カイロスではなく、クロノスなのかな。 バフェットって、こんな感じなのか。 機密性や、弁にこだわりがあるあたり、これは富野由悠季と同じ感覚かな。産業社会向きなところも。 ポランニーとは違うが、集合論からの系譜を感じる。 学者ではなく、起業家、産業デザイナーなんだな。 メタフィジクス、チャネリング好きには、受けそうだ。 自己啓発の大元の一つだったのかな。
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研究に対する姿勢に心打たれる。大きな目的のために歩みを進めるためのマインドセットに学びがある。 各開発品の詳細についても記載があるが、理解が難しかった。
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私たちが当たり前だと思っているものの成り立ちの根底の部分を揺るがすのには充分な内容の本だった。 バックミンスター・フラーの思想への導入となる本だが、章立てが非常にわかりやすく11章あるとは思えないほど読みやすい。 特に私にとって有用だった章は第3章 デザインサイエンス革命である...
私たちが当たり前だと思っているものの成り立ちの根底の部分を揺るがすのには充分な内容の本だった。 バックミンスター・フラーの思想への導入となる本だが、章立てが非常にわかりやすく11章あるとは思えないほど読みやすい。 特に私にとって有用だった章は第3章 デザインサイエンス革命である。 三角形化と正方形化、この2つの対比がシナジェティクスの基本中の基本なのだろうが(シナジェティクスを未読なので定かではない。)、60度の座標システムが理にかなっていることはこの章でなされる二乗に関する説明でつかむことができる。 1970年代、すでに多くの人々がフラーの講義を聞き、彼は有名であり、多くのアイディアが共有されていたはずだった。2016年の現在もちろんそれよりも多くの人々が彼の功績を共有している。しかし50年が経ったにも関わらず、住宅は居住システムに置き換わらない。環境問題が解決する節もない。依然として日本では恐ろしく大きな箱が2020年めがけて無意味に建ち始めている。これが懐胎期間というものなのだろうか。 この本はある種の未来予測であり、2001年に出版された。21世紀はエポックメイキングな「なにか」が必ず起こる時代だ。その意味でこの後の100年の道標のような本だと言えるだろう。 (追記) ある種の未来予測である、と書いたがフラーの予測の中に人工知能が21世紀のこんなにも早い段階で加速度的に開発が進むという未来はあったのだろうか。 宇宙船地球号の考え方からもわかるように、国境や人種などに隔てられ格差が生まれている現状は明らかに解決可能である。地球という単位で人類を考えたとき、私たち建築家はなにができるのだろうか。フラーがそうであったように、これからの学びとは総合的でなければならない。建築家は建築だけをやればいいのではない。建築をもってして世の中を変える、または建築を使わずともである。 専門家は確かに楽なのだが、それでは一向に隔たりは埋まることなく、人種間の隔たりですら越えるべき障壁なのに、さらに専門分化することによって新たな障壁を作り続けているのだ。 しかし、これから多くの専門性は専門化したaiによってリプレイスされていくだろう。そうなったとき私たちに可能なのは総合力を持つことであり、あり得なかったような分野や概念や瑣末な思考の組み合わせを発想することであり見つけ出すことであり選択することである。 この本が素晴らしいのは総合的視野・思考を簡潔に羅列して見せてくれているという点であった。
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バックミンスターフラーの全仕事を、 弟子?がダイジェスト的に書いている本。 頭良すぎて壮大な理を思いついちゃって、 結構不遇なところは荒川修作に通じる気がする。
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