いつでもハネムーン の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上がり症の邦夫は、就職試験の面接会場でがちがちに緊張していた。 そして、邦夫には上がり症だけでないやっかいな癖があって……緊張すると、勃ってきちゃうのだ……。 そうすると、どうしてもHしたくなっちゃって…… だからこっそり人のいない応接室に忍び込んで一人Hしてたところを、先にいた男の人に見られてしまう。 そして、そのまま犯られちゃって…… でもおかげで、緊張せずに面接に臨めて、無事に合格。 犯られちゃったことが嫌じゃないどころか気持ち良かった邦夫は、自分がその人を好きになったことに気づき、彼の姿を社内で探し始める。 けれどどれだけ探しても見つからなかったのに……ある日、彼とそっくりな運転手、村岡直樹が現れる。 その同じバスで客に近づかれて、緊張を強いられた邦夫はまた、勃ってしまって今度は直樹に犯られてしまう。 実は直樹、次期社長の座を巡る中心人物で、現社長の息子、相手の不正のしっぽを捕まえるために運転手として、調査をしていたのだった。 そんな感じで物語は進んでいくのですが。 邦夫が直輝に惚れたのは、なんだか、若干の論理です。 BL界の中によくある論理。 「Hなことされちゃった……でも、嫌じゃなかった」+「他の人にされたら気持ち悪い」=「もしかして好きなのかも!?」な話です。 悪くない、悪くないと思うけど! さすがに、だんだんこの論理には、個人的に飽きてしまったような気がします。 最初は、この論理が大好きだったんだけど。 最近は、もう少し、深みのあるしっとりした感じの話が好きになってきました。 でもまぁ、これは、あくまでも個人的な趣味の話なので。 「Hなことされちゃった……でも、嫌じゃなかった」+「他の人にされたら気持ち悪い」=「もしかして好きなのかも!?」な王道の感じが好きな人は読んでみてもいいかもしれません。 途中、実は直輝の駆け引きが全て裏目に出て、うまくいってないのは、実は直輝も真面目で、恋愛経験少ないのか……? とか、思ってしまいました。立場的にはモテてもよさそうなのに……。 もうちょっとうまく直輝が立ちまわっていれば、もうちょっとうまくいったような気もしますが、そうすると、この物語自体が変わってしまうので、それはそれ。 直輝の不器用さも、実は見どころかもしれません。 最後はもちろん、ハッピーエンドです!
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